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Nobuyuki Matsui 続編





昨日のブログでもNobuyuki Matsuiのデリバリーを紹介しましたが、





今日も。






今日はまた更に凄まじいものを見て頂けたらなと思ってます。






秋冬といえばやはりアウターでしょ。




まあ、毎年アウターを手にする人もそうじゃない人もいると思う。




で、そのどれもが毎回買うたびに長く着るのが大前提で買うわけじゃないですか。




10年は着るとかはたまた一生着るというつもりだったりもする。




それが実際のところどうなるかはそれぞれだけど。



だから、今日はそれだけ気合を入れて選定をするに相応しいアウターを。













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Nobuyuki Matsui
Harrington Jacket
size _ 2


まずはこれ。

ハリントンジャケット。

元ネタがそうなので、どことなくクラシカルな面持ちだと思うこのジャケット。

でも、そこは松井さんがやってる。

昨日に引き続きより一層複雑になるのが今日の洋服。











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ボディは少しメランジ感というか、一色でフラットな見た目ではない生地。

ウールです。

織り上げた後、それを縮絨させてるかな。

膨らみと目の詰まりの両方を感じる生地ですね。











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こんなんなってる。

めちゃめちゃノブユキマツイしてるディテール。

ポケットの露出に加え、片身頃のフラップの追加。











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そして、この白いウール部分。

これはBLUE FOX。

青狐ですね。

フォックスウールということ。

身頃につくフラップの部分はさておき、袖口や首の内側につくフォックスウールの肌当たりは最強。

まあ、チクチクという毛の刺さるような当たりは皆無ですから。

白のカラーリングもボディに対してすごく効いてるでしょ。


黒を使わないモードとはこういうこと。











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裾はフロントはセンターにいくほど長くなる。










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対してバックスタイル。

バックのセンターはえぐられるように削られる珍しいカッティング。

インナーの使い方によってはこの部分も強調できるかもしれませんね。











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内側はこの仕様。

昨日紹介したライニングパンツのキュプラがリアルライニングとして使用。

これも裏地にくるとかなり着易さの向上につながる極上ライニング。

これ以上厚くつくることはできないキュプラだから、裏地としての耐久性は群を抜いてるんじゃないかな。


表の生地ばかりに力を注いで、裏側がおざなりになるアウターって実はまあまああると思うから、着用感はそこで大きく左右される。

あと、何度も着たり脱いだりを繰り返すと思うから、ペラペラでチープなライニングはすぐに擦り切れちゃうこととかもあるかもね。

実はアウター選びで裏地は重要なことなんですよ。


まあ、このアウターなら一億パーセント大丈夫。












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右内にはポッケ付き。











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セットアップ可能。

このジャケットはNobuyuki Matsuiにしては少しゆとりのあるサイズ感ですかね。

秋冬なのでインナーもある程度着れるように設定されてます。

春夏とかはビッチビチのタイトフィッティング多いんだけど。











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この着用写真見るだけでも、難解なのはわかってもらえると思います。

生地の質感も相まってクリエイションが全面に出てしまうような奇抜なアウターには終わらないですね。

パターンワークの立体感もすんごいから着てみて。











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そうそう。

それで、このパンツも。

Ski Trousersって名前なんですけど、さっきのHarringtonのジャケットとセットアップ。

かなり壮絶なセットアップスタイルですけどね。

もちろんパンツだけでもすごく調子良いと思いますよ。

裾にはストラップ付きで絞って履くのがベストですね。













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Trench Coat
size _ 2


遂に松井さん、トレンチコートつくりました。

お待ちかねの。

誰もが知るトレンチコートという存在の概念を大きく覆してくれるんじゃないかな。

人生でそう多く出会うことのない類のコートだと思いますよ。これ。

それくらいつくり込んでるから。


表の生地はワックスドコットンです。

かなりディープなグリーンの。


ハリは強いし、密度が高いのは一目瞭然。

長年着ることによっての変化は大幅に楽しめる。

潜在能力に溢れた生地ですね。











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バックにはトレンチコートに備わるアンブレラヨーク。

でも、形状が見たことない。

このカタチは昨日ブログでも話をしたニットベストのバックデザインと同じ。

つまりは、アンブレラヨークなんだけど、テーラーの内側ヨークしてる。

ちょっとよくわからない人は昨日のブログのベストのとこ読んでもらえたら多少感じ取ってもらえるんじゃないでしょうか。


あと、プリーツも。

しっかり割れてる。










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バックの肩の部分を拡大すると、小さい丸みのあるパーツが切り替えられてる。

そもそもこのコート、肩のつくりはセットインスリーブ。

バックはラグランスリーブのパターンなんですけど、プラスして一枚生地が多いですね。

でも、この生地があるかないかだと全然違うんだと思う。

松井さんが出したいラインが出ないんでしょうね。












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それと、トレンチコートって一般的には、ウエストには同じ生地のベルトが付くじゃないですか。

でもそれとかじゃなくて、レザーロープ。

その先端の処理がこれ。

熱圧着の先端処理。











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右のフロントだけトレンチコートにつくガンフラップがつきます。

このフラップもバックのアンブレラヨークから続きになってる、理解に苦しむパターンワークを行ってます。

凄まじいパターン。



そして、このトレンチコートは本体だけじゃないの。











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これつきます。

ライニングヴェスト。

フロント。









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バック。

本体と同じワックスドコットンに加え、超高密度ナイロンで切り替えられたヴェスト。

このバックの特徴的な切り替え。

これ全部ポケット。


というのもこれはブランドが今シーズンつくるダウンパックを中に入れることができるってシステム。











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もはやライナーベストとは呼べないクオリティ。

あえて古着のミリタリーウェアのライナーのベストを着るっていう抜け感あるスタイルとはかけ離れた出来。

ボタンは水牛釦をブランドネーム刻印してるし、ジップはLAMPOだし、めちゃめちゃ丁寧なパイピング処理してるし、イケるとこまで振り切ったVEST。

ちなみに本体のコートとは首後ろのスナップと脇下のスナップで装着できる。











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もちろん本体の内側の仕立ても充分ですね。

ライナーをとると背抜き仕立てのパイピング処理。

冬にはライナーを取り付ければ充分な保温力はあると思いますよ。

これから始まる秋とか春にはコート本体のみとかベストだけで着るのも良いんじゃないかな。











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最初はバッキバキのワックスドコットンの生地も着続けると素晴らしい変貌を遂げてくれると思いますよ。

エゲつないぐらい複雑なコートだからプライスはプライスですけどね。


まあ、だからこそ長く着ようって気合入れるしかなくなると思います。必然的に。


類似品がないものですからね。

是非見てみてください。







それでは。














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TEL:086-243-5607
MAIL:casanova.co.3129@gmail.com
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Nobuyuki Matsui クリエイションと仕立ての共存








また良い服が届いた。





Nobuyuki Matsuiより。





2018SSシーズンから少しずつ取り扱いをしているブランド。




来店頂く方には少しずつ知ってもらえているのではないかと思う。




ノブユキマツイ。






その2019AWシーズンのデリバリーがあった。






どれもが激しい。





実用面で使えるものから複雑極まる洋服まで幅広くラインナップ。




プライスも下は低くはないが、上はいく。




でも、それだけの価値があり、それ以上の構築感は感じてもらえると思う。












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Hunting Jacket
size _ 2


まずはこれ。

Hunting Jacket。

ショート丈のブルゾンはSSシーズンでもAWシーズンでもコレクションで発表され、毎シーズンどれも驚かされる。

短い着丈に対して長めの袖丈、そして細い袖。

このカタチはNobuyuki Matsuiの洋服らしい点だと思う。












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生地は、ワックスコットン。

ダークオリーブのようなカラーリングである。

イギリスのクラシックなハンティングジャケットに近い色合いと言えるかな。








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右の胸ポケットは袋布が飛び出す、分かる人には分かるNobuyuki Matsui仕様。

テーラーリングがすごい得意な人なんですよ。松井さん。

テーラー、仕立てって表の意匠も大事なんだけど、どちらかというと内側の仕様だったり、表地と裏地の間の芯地や縫製仕様が重要視される。

それを熟知しているデザイナーは、本来内側に隠れているポケットというディテールを露出。

テーラーが得意とっても単純にクラシックの追究ということではない。

別の視点からの内側へのフォーカス。

それを言い表す一つとしてのこのポケットがあるわけ。



ちなみにこのブルゾンは同じ生地でベルトが付属する。

そのベルトはリングベルト。

そしてそのバックルには水牛の角をくり抜いたものが使われる。

付属もただものではない。











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ハンティングジャケットということで腕の稼働を広げるためバックにはアクションプリーツ。










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フロントポケットがいくつも装備され複雑な設計になっているのだが、衿の素材切り替えもハンパない。

ウールとカシミアのコーデュロイ。

極上の肌当たりといえる。



ボディはコットンのアウターではあるが、ワックスドで更には生地にかなりの密度があるから、岡山では余裕で冬乗り越えられると思う。

ショート丈だけど、しっかり重厚感あるので。












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Short Shirts
size _ 2


こちらは今シーズンNobuyuki Matsuiで唯一取り扱うシャツ。

先ほどと同じように着丈が短く袖丈が長め。

ただ、ショートシャツというだけあって異様な短さ。


毎シーズンシャツもコレクションで展開しているが、その生地はこの生地を使うことが多い。

極上のシャツ地。

コットンとシルク。

肌当たりの良さはピカイチだし、白なのに繊維レベルから放たれる輝きが感じられる生地。











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このシャツ地は着てみないとわからないと思う。

一般的な白いシャツの生地とは全く違うから。


あと、このシャツに関して言うとショート丈な分、ウエストに意匠のあるパンツなんかとの相性は良いでしょうね。

ハイウエストのパンツとかも。

スタイリングの幅は大きく広がると思いますよ。


それと写真では全く伝わりませんが、他のシャツには全くない、Nobuyuki Matsuiの2019AWコレクションを象徴するディテール付き。

内側に。

ダウンパックが入れられるようになってる。


その辺りは店頭にて。











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Lining Pants
size _ 2


先ほどのシャツと組み合わせていたのがこのライニングパンツ。

その名の通り、ライニングを使用している。

ライニング、つまりは裏地なんだけど、Nobuyuki Matsuiの洋服の裏地に使用するキュプラで製作したパンツ。


本来、裏地として誕生した生地を表地として使い、しかもポケットも全て内側から表に露出。


生地とディテール、本当であれば内側にあるものが反対に全て表に露わになったパンツということ。これ。











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フロントには2つ、バックには1つのポケット。








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よく見ると伝わるかもしれないが、全体にブランドネームの刺繍が入ったキュプラ。

プリントではない。


生地がキュプラの分、足の当たりは尋常じゃない。

ハンパない。

足の肌が喜ぶ。


更には、この生地。

キュプラと言ってもみんなが知ってるようなキュプラのペラ感は皆無。

何故なら、日本最高密度のキュプラだから。

キュプラの生地の質を極上に織り上げ、それでいてこれ以上厚くつくることはできないという。

だからヘビーユースに最強。

Nobuyuki Matsuiの松井さんもいつもこのライニングパンツ履いてる。

あとスキニーと。

松井さんの作業着でもある極上ライニングパンツ。

履いてみて。












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Knit Vest
size _ Free


普段のコレクションではタイトフィッティングなものが多い松井さんだけど、珍しくこれはワンサイズ展開の大きなニットヴェスト。

分量が大きくとられたものではあるが、つくりが凝りに凝ってる。


ホワイトの部分はウール100%。

編地が特殊で非常に弾力がある。

対してブラウンに切り替えられた部分はキャメル。

ラクダである。

あまり目にすることがないと思うが、そういった生地の組み合わせもこのブランドらしい。











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カラーコントラストに加え、編地の変化も効いているヴェストではあるが、

この切り替えにも意味がある。



最初に紹介したHunting Jacketもそうだし、さっきのライニングパンツもそう。

内側の露出。


このヴェストのベースはホワイトのウール部分。

ブラウンのキャメルウールは、全てテーラードジャケットで用いられる、肩パッドや毛芯という内側のものを表している。

仕立てられたテーラードジャケットの内側に配置されるそれらの毛芯などがどこの箇所に配置されるかをキャメルウールで切り替えてる。

一つのデザインワークとして充分機能しているんだけど、それだけではなく、何を表しているものなのかを知って着るとより洋服に対して踏み込めるんじゃないかな。











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是非、着てみて。

Nobuyuki Matsui。




また明日。













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春のアウターを Nobuyuki Matsui 岡山 CASANOVA&Co.








こんばんは。






4月に入って、これからより春のスタイリングが楽しめる時期になってきたと思います。



もう既に半袖に目が行っている強者の方もいますが、これからですよ。



春を楽しめるのは。



僕はシャツに関しましては好きで好きで仕方なく、シャツマニアとしてはどうしても張り切ってオーダーしちゃうのですが、今シーズンはライトアウターもそう。



だって、ライトアウターってバリエーションをそう持ってる人は多くはないと思うんですよね。



理由はいろいろあるだろうけど。



でも、我々岡山に住む人間にはライトアウターってすごく丁度いいんですよ。



だから、良いのを紹介させて。



シーズンはこれから。













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Nobuyuki Matsui
Back zipper jacket
size/2


先日の東京ファッションウィークの最終日にショーを行い、より認知度は高くなったかな。

Nobuyuki Matsui。

まあ、デザイナー自身プロモーションとは少し離れている方なので、これまであまり多く登場することはしてきませんでしたが、年々いろいろなオファーが増えてるそうです。

それはでもこのつくってるものを見ると必然なのがわかりますね。

今紹介するこのブルゾンもそうなんだけど、すんごいから。












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このブルゾンで言うと、目を惹くのは特にこのフロントのボタンの数。

フロントボタンだけでも全部で11個。


でも、ただのボタンではない。












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生地の特性上、色が違って見えるのは許してください。

これも特殊な生地なので。あとで説明します。


ボタンは全て本水牛。

だから、柄の入り方がそれぞれ違います。

しかも、全部透明度が高く、めっちゃ高価なやつ。

写真じゃ分かりにくいけど、ブランドの刻印入りです。

もちろん、全て手付けボタン。

しっかり根巻きがされてるし、ボタンがしっかりと立体的に立ってる。

これもまた重要なこと。






あと、ボタンのアップの写真を見て頂けたら分かると思うんですけど、生地もすごいの。


色で言うとベージュに見える生地なんですけど、経糸と緯糸って存在するじゃないですか、それの組み合わせで実現しているベージュ。

つまり、ベージュの色の糸なんて一本も使ってないんですよ。

経糸が細いホワイト。

緯糸が太いオレンジの色糸を使ってる。

その組み合わせで出している、スーパー高密度生地なんですよ。

ちなみにコットン100%ですが、このデザイナーは普段はあまりコットンは使わないんです。

得意とする素材は、ウール・シルク・カシミアあたりかな。

上質素材を得意とする。


そんなデザイナーがつくるコットンファブリックだから、しょーもないワケないじゃないですか。

激ヤバコットンですよ。


ハリがあってすごくシルエットが綺麗に出る生地で、細かな生地組織が見える中、更に光の当たり具合によって見せる光沢。

だから、さっきのボタンをアップで撮った写真は生地の色が違って見えるんですよ。











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そして、このジャケットはシルエットの出し方もずば抜けてる。

正直、着れる人は限られるんですよ。

それくらい細身のジャケット。

でもね、着用できさえすれば、ビックリするくらいこのパターンの妙に惚れ惚れしてもらえると思いますよ。

切り替えやダーツの入れ具合ったらこれは松井さんならではですね。











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背抜きのような仕立てで今頃から着始めるのにすごく適してるんじゃないかな。

理由はシーズンテーマからあって裏地は瑪瑙(メノウ)の宝石がプリントされたオリジナルのもの。

パイピングの処理も秀逸。

文句のつけようのない丁寧なつくりしてくれてます。












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パイピングのステッチの細かさももはや上質なシャツを縫うかのレベルでやってる。

惚れ惚れポイント。











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こちら袖口。

フロントと同じ本水牛の登場。











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もちろん本切羽の額縁仕立て。

昔シャネルが言いました。

ホールのないボタンは必要ない。?みたいなこと。

つまり、ボタンをつけるならボタンホールはちゃんと開けろよってこと。











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ちなみに先ほどの袖口は左。

こちらは右の袖口。

そう。

瑪瑙の裏地が左右で非対称。

本切羽を開けて着るとこれで更に一般的な服とは大きく違う点をアピールできる。

この辺りは誰が見ても一目瞭然の部分ですからね。

マニアックな人たちだけではなく、一般ピーポーにもガンガンアピールできる点ですよ。












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そして、名前にもなってる肝心のバックジッパー。

変わってるでしょこれ。


これは下に下げるんじゃなくてね、上にガチッ、ガチャっとすればいいの。

まあ、その辺は実演するのが一番ですので、実際に見てみて。











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まあ、こうやって平置きした時点で、この服がいかに立体的なのかはわかって頂けると思います。

立体的な服であればあるほど、平らなところに置くと変な皺が出ちゃうんですよね。

肩の部分とかモコッとしちゃってるでしょ。

着るとヤバいから。











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ちなみにファスナーは見ての通りYKK刻印が入ってるんで、オリジナルではないです。

まあ、こういう既成のファスナーもこう服についてるともはやオリジナルとかどうでもいい。












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これが着用。

ボタン全閉め。

だいたい170cmで少しゆとりがある。

細い方なら180cmオーバーでもいけると思いますよ。












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これが上を3つ開けてるVer.

袖口を折ると印象変わって良いと思いますよ。












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着てみるとこの服の良さが更に分かってもらえるんじゃないかな。

この雰囲気は他に変えられない強さがあるので。











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脱皮システム搭載。






このジャケットも一着しかないから、是非見てみて。




あと、もう一つNobuyuki Matsuiのブルゾンがあるんですけど、また紹介させてください。




それでは。









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Nobuyuki Matsui デリバリー 岡山 CASANOVA&Co.








こんばんは。







続々とSSスタートしているのですが、今日は、Nobuyuki Matsuiより。





今シーズンはNobuyuki Matsuiこの一回のデリバリーのみ。






当店で取り扱いをするブランドは少量生産がほとんどなのですが、このブランドは逃すとホントに手に入らない。




それだけ特に少ない生産のみのブランド。



だって、展示会に行ってその時すでに一点物とかあるくらいですからね。




お店も早い者勝ちのことだってあるのです。



なぜならつくりが複雑だから。





すごいんですよ。






では、






ご覧ください。












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jump suits
size/one


ジャンプスーツ。

当店では滅多にこのような所謂、つなぎ系のものはほとんど取り扱わないのですが、2019SSはこの一点だけ取り扱い。

先に言っておきますが、めちゃくちゃタイトシルエット。

着るのが大変。


だけど、着てしまえばすんごい。




素材も素材だから伸縮性もないし、体型を選ぶのですが、そのシルエットはワークウェア感が皆無。


多用されたダーツによるウルトラ立体的シルエット。


生地は難燃コットン。



ハリが強い。











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薄く見えるでしょ。

これだけタイトフィッティングなの。











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肩からお尻に入ったダーツ。


そして、足はインサイドアウト。


つまり内側が外に露わに。

ダーツが外側に出ている。












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パイピングも多用。

コントラストの聞いたオレンジ色のパイピング。











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だいたい170cmでクロップド丈くらいになります。

デザイナーはどちらかというと小柄で細いからこのような設計になっています。

パーソナルの反映。












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ウエストの高い位置にレザーのベルトループがつきます。

これはパイピングと同系色。

ここに付属の同生地のベルトを通すのも良いし、手持ちのベルトやNobuyuki Matsuiのベルトをお持ちの方はここに通しても良いかもしれませんね。











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衿はオープンカラー仕様。

ハリの強い生地でヘビーユースには最適。

ジャンプスーツですからね。

マイワークウェアとしてどんどん着ていくと良いでしょう。


まあ、着にくいけど。

でも、着たらこのジャンプスーツの良さには驚くと思う。


こういうの好きな方には着て、見て欲しい。












次は、











012 - コピー

back zipper jacket
size/2


これもすごそうでしょ。

そういうのしか作ってないんですよね、松井さん。


フロントには透明度の高い本水牛ボタン。

全て刻印入り。

全て手付け。

このフロントだけで11です。

ボタンの数。



なぜこれだけあるのかっていうとシーズンテーマがsimulacre。

シミュラークル。

これの意味って模造品とかまがいものっていうのがあるんですよ。



このブログを最後まで読んでくれたら分かるけど、「瑪瑙(メノウ)」の石とかも大きなポイント。

瑪瑙の石って宝石の一種なんだけど、宝石と言えばダイヤモンド。


同じ宝石でもダイヤモンドと瑪瑙じゃ、ありがたみが全然違うんですよ。


だから、決してありがたがられないものとか、意味のないものとかそう言ったところにシーズンテーマを置いてるんですよね。

今シーズンは。


だから、このジャケットのフロントボタンも11。


前だけ留めようと思ったら半分以下の数で事足りるんですよ。



それに、Nobuyuki Matsuiは、ブランドとして服をつくる場合は、シルクとウールが得意なんですよ。

でも今シーズンはほとんどコットンやキュプラ。


コットンって洋服の世界では当たり前のように存在して、絶対に見るじゃないですか。

コットン100%とか。

存在するのが当たり前。


そのコットンを使っていかに上質な服に仕上げるかにフォーカスをあててやってる。

だから、さっきのジャンプスーツも燃えないコットン。

しかもバキバキのね。


めちゃめちゃ硬いですよ。



ちなみにさっき言ったキュプラもコットンの副産物みたいなものなんですよ。

ジャケットとかアウターの裏地でキュプラって見ること多いと思いますけど、あれって半分コットンと思ってもらったら良いですよ。


コットンって種を守ろうとするワタなのですが、それを採った後に残る短い繊維のことをコットンリンターって言うんですよ。


それを原料として使って化学溶剤と混ぜて出来上がるのがキュプラです。


キュプラも全然ありがたいと思わないですよね。

裏地ならシルクがサイコーだし。



そういうこと。











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このジャケットの話に戻ると、、、

バックには大きなファスナーついてます。

背中にファスナー。。。


これも意味のないデザインっちゃそうなんですけど、、、











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なんかおかしいでしょ。

先っぽ。。。



















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意味ある~~~。


仮にフロントのボタン11個を全部留めていても、



容易な着脱が可能。


これはどうするのかは気になる人はお話しますね。

ガチャっとすればいいだけだから。











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そういった仕組みもあるジャケットですが、秀逸なのがこのつくり。


肩。



フィッティングが尋常じゃない。


写真を見てもらったら分かる方もいるかもしれませんが、テーラードジャケットのような美しいショルダーラインを描いてる。


これは、薄いパッドと毛芯が入っている。


ブランドが得意とする本物のテーラーが組み込まれたジャケットなんですよ。


まあ、ハ刺しとかする人ですからね。

出身もオートクチュールだし。


それだけのつくりこみはしてきますよ。











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袖裏にはオリジナルの瑪瑙のプリントのキュプラが施されています。











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パターンワークやディテールもすごく複雑なジャケット。

2019SSで取り扱うNobuyuki Matsuiでは最も大物なものがこのジャケットです。

ただ、所有する価値はすごくあると思う。


まだまだ、語りどころ満載なので。


詳しくは店頭にて。












次は、、、












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fold hem jacket
size/2.3


こちらはさっきのジャケットと同じ生地です。

そういえば生地の話をしてなかったんですけど、これベージュに見えるじゃないですか。

でもね、ベージュの糸は使ってないんです。


経糸が細くて白いコットン。

緯糸が太くてオレンジ色みたいなコットンなんですよ。


それを綾織り。


打ち込み本数めちゃめちゃハードに。


高密度なので光沢もあるし、光の当たり具合によってパーツパーツが色違いみたいに見えます。











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fold hemというジャケットなので、

hem(裾)をfold(折る)してます。

そして、本来ならば内側に施すパイピングの処理を表面に露わにしている。











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背中には切り替えを用いて美しいシェイプを実現。

フォールドしている裾は仕切りがあるんですが、全てポケット。












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このように隠しポッケもいくつか装備。











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着丈は袖に比べて大きくショートに。

フロントを開けてインナーをタックインして着てみるのも良いと思う。

ちなみに、第三ボタンと第四ボタンが比翼になっています。






これはサイズを2つ用意しているので、どちらも袖を通してみて。











最後に、、











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print cotton slacks
size/2


さっきから穿いていたパンツですね。

コットンのスラックス。


今ってスラックスって普通に目にするものだけど、本当は細かい決まりがあるんですよ。

マーベルトとかセンタークリースとか、本来のディテールってある。


それはやっぱりウール素材じゃないとなかなか実現することが難しい。


でもそれをコットンで代用してつくったものがこれ。


コットンってセンタークリースが入っていてもすぐにとれちゃうじゃないですか。

素材の特性上。


でも、これは2種類の生地感のコットンをすごく上手く配置して、とれないセンタークリースを生み出した。



硬いコットンと薄いコットンで。

それも左右非対称の切り替えで。


これはパターン複雑ですよ。











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そして、なによりも美しいこのシルエット。

コットン素材でこれは驚き。

しかも春夏に快適に穿けると思う。

それくらいの軽やかさも備えている。











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後ろから見た様子。

無地の生地がハリの強いコットン。

そして、プリントのある生地が薄手のもの。

見事に配置をしている。











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ちなみにこれは瑪瑙のプリントです。

2019SSを象徴するスラックス。











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こちらもウエストが細めの設計。

普段ウエストが大きいものが多い人にはいいかもしれませんね。

だいたい26インチ~29インチくらいの方でしょうかね。




夏場にTシャツにこのパンツとかでも充分スタイリングが成立してしまうくらい主張のあるパンツですよ。







あと、この他にもTシャツ(瑪瑙のプリントが胸に施されて、極上のコットンボディで、左右の袖の付き方が違う)とかが入荷しているのですが、写真を撮り忘れました。

というかまだ早いかなと思って。


ときどきあるんですけど、店頭にお越し頂いた方だけに見てもらえるようなものもあったりするので、お近くの方は気軽に見にきてくださいね。





それでは。










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Nobuyuki Matsui のコート 岡山 CASANOVA&Co.











秋冬シーズンということもあり、アウターは特に気合を入れてセレクトしている。



秋冬という寒い時期に半袖で過ごすのは小学生と観光中の外国人くらいだと思う。



防寒という大きな役割を果たす目的を持つアウターはこれからの時期に必須だ。



しかし、ただ防寒だけに特化したものを身に纏うのでは少し物足りない気がする。



だから、デザインという側面、更には希少性なども重要ではないだろうか。



幸い店頭に足を運んでくれる皆様は、そういった部分にまで神経を巡らせている方々が多いように感じる。




だから、満足してもらえるものを。




しかし、一点だけ。




つまりは一人だけの手に渡ることになる。




誰か一人に感動してもらいたい。




お店という立場で日々営業していると多くの方に接することとなるが、こちらはどなたか一人へ向けて。




そう。




変態な貴方へ。






Nobuyuki Matsui

doppel front coat













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これだ。


異常なまでのカッティング。

執拗な高級感。

そして、持つ合わせたただならぬオーラ。




まあ、写真ではそこまでは伝わらないだろう。

それは、分かっている。

でも、実物はすごい。

凄まじいのである。











そもそも、Nobuyuki Matsui


デザイナーは服づくりをロンドンで学んだ。


しかし、渡英したのは心理学を学ぶためだ。


そこから、既に変わっている。

異質である。





また、タイムリーなのだが、このブログをご覧の皆様は

"東京ファッションアワード"というものを知っているだろうか。


東京コレクションが行われていた。

確か、先週くらいまで。

はっきり知らないが。



そのときに日本のデザイナーに与えられるアワードだ。

それを受賞した。


これまでもアメリカやイタリアやフランスなどの海外のハイファッションジャンルのバイヤーたちには気に入られていたようではあるが、1月にパリコレクションに出るらしい。



これでより海外での注目度は高まるだろう。

日本は知らない。



現在の日本国内では取り扱い店舗こそ多くないが、ファッションにオタッキーな人は知っているかもしれない。

このブランド。


東京、大阪以外では地方のセレクトショップでは当店以外の取り扱いは現在ない。




なぜなら、数量をつくれないからというのもある。

また、つくり込みがこのブランドも異常だからというのもあるだろう。


このコートもデザイナー自身がデザインからパターン、そして縫うまで全部一人でやったものだ。



当店は、主要都市に位置するわけでもなければ、駅近でもない。

お越し頂くには非常に不便な場所に位置する。

それは自他共に認める。

周知の事実だ。


だが、しかしそんな場所でもこのブランドは知って頂きたい。



だって、











めっちゃ良い服つくってる。











それでは、ディテールをご覧ください。












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今シーズンのテーマは

"Doppelganger"

このブランドもコンセプチュアルなので、テーマにしっかりとそったコレクションを発表しています。


このコートで言うとフロントですね。

完全に。

前立てがドッペルしてます。

ちなみに黒く見える毛の部分はアルパカウールです。



あと、重要なところですが、表地はウール87%とシルク13%のオリジナル。

とても雰囲気の強い生地ですよ。

この生地はホントにアメージング。


クラシカルな表情も見せるのに、すんごく個性が強い。


2秒で手間かかった生地だって判断できますよ。











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遠くからは見えないんだけど、柄。

あと、ボタンは本水牛のブランドネームの刻印入り。

それを更に、一個ずつ脱色している。

だから、こんな色してるんですよね。


エロいでしょ。












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着用方法についてはいくつかあるので、店頭でお話させていただきます。


古典的なディテールも存在し、デザイナー自身の特徴もデザインへ反映された、いろんなものが共存したコートです。


サイズは2


2といっても分かる人はいないと思うので、大体Sくらいだと思ってください。


価格はお尋ねください。







大物がやってきました。


当店の今シーズンの3本の指に入るNobuyuki Matsuiのコート。





詳細は袖を通してから。





ただ、気軽にご試着くださいね。






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