こんばんは。
2018AWより取り扱いをスタートしたシューズブランド
PETROSOLAUMペテロオラウム
18AWシーズンは、コードヴァンバットというレザーを使用したシューズとブーツが登場していました。
AWシーズンのものなのにも関わらず、始まったばかりの9月くらいにはもう完売してしまったブランド。
まあ、ほとんど誰も見たことのなかった革でしたし、このブランドならではの見た目が靴好きの方の心に突き刺さったんじゃないかと思います。
取り扱い数も少なかったですからね。
僕も死ぬほど愛用しています。
お気に入り。
そして、19SSシーズンも間もなく始まります。
2月9日(土)の三連休初日より。
今シーズンはまた違ったものに仕上がっていると思う。
2種類です。
ox derby
size/39 1/2・40 1/2・41 1/2
color/NATURAL
material/LINEN COTTON (HAND WOVEN)
process/mckayパッと見てわかるはず。
そう。
レザーではありません。
アッパーが。
リネンとコットンを平織りで手織りにて織り上げた生地を使用しています。
もちろん、オリジナルの生地ですよ。
そもそも兄弟でやってるブランドなんですけど、お兄さんがデザイナー。
そして、この生地は弟さんがアトリエにて手織りでつくった生地。
普通、こういった靴って革を使ってるのが当たり前だと思ってるでしょ。
このブランドを知ってくれてる人はそういうレザーシューズを期待している人もいるんじゃないかと思ったんですよ。
でもね、どうしてもこれは取り扱いをして、皆さんに紹介したかった。
何故なら、
こんな雰囲気バツグンに進化していくシューズってホンットないから。
最初は、色がナチュラルカラーなんで、クリーンな靴にも見えなくもない。
あっ、上品な靴だなって。
それもそれでいいんですよ。
まあ、生地が太い糸で織られたものだから、強いですけどね、質感。
それに手織りしているんで、絶対にマシーンでは出せない生地の表情が出ている。
よく耳にする言葉ではあるのですが、風合いってこと。
更には、それがカットオフされた状態で表面に配置されてるから、もう既に独特の空気が漂ってる。
アルチザンシューズならでは。

でもね、さっきこんな靴って他にないって言ったじゃないですか。
これ、レザーシューズ独特の楽しみ方もできるんですよ。
やっぱり、サイズがしっかり合っている靴の特有の履きジワっていいじゃないですか。
それは嫌いな人いないと思うな。
それも抜群に出てくる。
なぜなら、ライニング(裏地)には滑らかで強靭なホースレザー。
そして、その上にピッグレザーを積み重ねて、そこからリネンコットン生地を。
つまりは、生地自体はピッグレザーとボンディングですね。
3層構造になっているんです。
下積みが馬革と豚革なので、しっかりとシワが入るんですよ。
軽さはあるし、足馴染みもコードヴァンバットの革に比べると格段に良い。

アッパーがナチュラルカラーだから、ヒールの積み上げもナチュラルレザー。
この感じ、もはや日本人でつくれる人はこの兄弟しかいないでしょ。
他の靴では見たことのないカッティングパターンもこのブランドならではです。
人間の足って不規則な形だから、靴ってすごく立体的にしなきゃならないんですよ。
それをカーブを多用した見たことない切り替え。
実物見てみて。
迫力あるから。

アウトソールもナチュラルレザー。
履くのがもったいなく感じるのは、あるあるだけど、そこは乗り越えて。
まあ、こちらのほうはなかなか人を選ぶんじゃないかなって思ってます。
でも、履くほどに生地から発せられる雰囲気も強くなるし、汚れも履いているとついてきます。
だけど、この靴の理想の姿は、履きまくって野性味が出てきた頃じゃないですかね。
当店で取り扱う洋服だと、Araki Yuuとかun/unbientとか、山内とかそういうものとの相性は抜群でしょう。
僕は最近ずっとカンタータのジーパン履いてるんで、それとずっと組み合わせてますけどね。
中途半端に色が落ちてるようなジーパンだったり、朽ちてるような雰囲気の洋服との相性は良いでしょうね。
この靴も最初は綺麗な空気を纏ってるけど、変貌の度合いがハンパないと思うんで。
僕も今三日間くらい履いてますけど、調子良いですね。
ウルトラお気に入り。
この靴を待ちに待ってた。
だんだん皺も入ってきて、ポテンシャルの0.6%くらいは顔を覗かせてきましたよ。

これなんですけどね。
でもまだまだですね。
最初はとにかく履くしかないですね。
まだ履き口のとこしか解れてないけど、サイドの切り替えとか細かな糸が噴き出してきたら最高でしょうね。
手織りならではの生地の甘さや奥深さはもちろんだけど、それが3年後どうなってるか。
マッケイ製法だけど、ソール交換とかもできるんで、何回か交換したくらいにはエゲつないでしょうね。
どのくらい変貌してくれるかが楽しみ。

まあ、詳しいことは店頭で。
興味のある人は見てみてください。
そして、
もう一つ。
こっちはちゃんとレザー。
eddy monk
size/39 1/2・40 1/2・41 1/2
color/BLACK
material/GL KIP
process/mckayこちらは、ジーエルキップという革。
キップレザーって聞いたことあるでしょ。
所謂カーフレザーの赤ちゃんよりもちょっと成長した革。
カーフのようなきめ細かさももちろんあるんだけど、カーフほど優しすぎない。
それのより艶があるものと思ってください。
このヌラッとした艶感が最強。

この靴のパターンはペテロオラウムらしさが全開。
ホールカットという一枚革でつくりあげる靴。
だから、このキップレザーの変化はピカイチで楽しめる。

インサイドには一切の切り替えが存在しない。
無駄な切り替えがないからサイズ選びさえ間違えなければ、すんごいから。

このシャープなカッティングも秀逸。
シングルモンクっていう形なので、ストラップが一つ。
こういう紐で縛るようなタイプではないので、最初かなり甲の部分がタイトフィッティングに感じると思いますが、最初だけ。
足に馴染んでくれば極上の世界が待ってます。

アウトソールは黒塗り。
こちらのほうが見た目は馴染みがありますね。
やっぱり靴って、吊り込みの技術とか細かな作業がすごく影響してくる。
今はブランド名が先行している靴って多いと思う。
特に海外の。
もちろん歴史はあるし、良いものをつくるブランドはあるんだけど、でも今はそこをきちんと自分で判断できる人ってあまりいないんじゃないかと思う。
実際、履いてみなきゃ分からない部分も多いし、海外メーカーの靴でもこんなものかって思ってしまえば履けちゃうからね。
特に足元倶楽部とかのインスタのハッシュタグとかもあると思うけど、ちゃんと靴を選ぶならブランド名に踊らされることなく判断した方が良いと思う。
そういった意味で、あまり知られていないブランドだし、デザイナーもPRとかもほとんどしてない。
だけど、靴のつくりの部分でのクオリティとか、一足に対してどういうことをしているのかって見てもらえれば、靴が好きな人には満足してもらえると思います。
今、当店で既成靴で取り扱っているのはこのブランドだけなので。

きちんとした理論でつくられた靴だし、僕自身もずっと履いてる。
そして、製品が完成後にはデザイナーの指紋がインヒールに入ります。
良い靴が欲しい人はこれ。
是非、見てみて。
2月9日(土)より店頭にて販売スタートします。
それでは、週末をお楽しみに。
CASANOVA & Co.
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