PETROSOLAUMからも到着したのでご紹介します。
今回は3種類で展開します。
3種類で展開すると言っても、そのうち1種類は既に完売してしまいました。
店頭に並べる間もなく。
僕もそれをオーダーしていて、先に届いたので履いていたんですよ。
そしたら、それを見て気に入って頂いた当店でも屈指の洋服好きであり、もの好きの方にご購入頂きました。
ですので、実質2種類での店頭の展開となります。
でも、今回も2種類とも素晴らしい出来なので期待してください。
double monk
material _ GL Kip
color _ BLACK
size _ 39.5,40.5,41.5
process _ Mckayダブルモンク。
メンズのシューズでの代表的なものダブルモンク。
モンクストラップで甲を覆う、シューレースがないタイプのシューズですね。
ダブルモンクのシューズと言えば、もう何度も見て新鮮に感じないような方ももはやいると思う。
いろんなブランドがつくってますからね。
でも、当店でも何故これをセレクトしたか。
それは他のダブルモンクと圧倒的に違うから。
PETROSOLAUMがつくるダブルモンクは。
荻野さんらしさがムンムンに感じられるし、静かな佇まいでいて、奥の方から強さが滲み出てるっていうか。
結構、カジュアルな印象のものだったり、逆に過剰なくらいドレッシーに見えるようなものだったりがあるダブルモンクだけど、そのどれでもない。
荻野さんのつくるダブルモンク。
それはフォルムもそうだし、ステッチの入り方もそうだし、カッティングもそう。
そして、素材との相性もかな。
さっきも言ったんだけど、静寂な空気の中に感じる迫力。
ダブルモンクのシューズでは他に感じられないんじゃないかな。この感覚。


しっかりと革の必要分の厚みは感じるし、それでいてもの凄いキメの細かさ。
瑞々しいような革表面の光沢に、ペラペラではないレザーの厚みが備わるから新品でも圧倒的。
そして、その革を活かして他のシューズブランドとは異なるカッティング。
無駄なパーツは全くないですね。
面積のあるレザーを日本人の特徴ある足型に沿わせるように立体的につくられた形状。

ここもPETROSOLAUMらしいところ。すごく。
実物を見て頂いたことのある方は分かって頂けると思うのですが、左右めちゃめちゃ非対称の形状をしているシューズです。
つまりはラスト(木型)がすごく精緻で立体的ってことなんだけど、人間の踝って内と外で高さが違うんですよね。
それも革が必要以上に足に干渉しないように内と外とで高さを変えてるんですが、それをそのまま延長してる。
まあ、良い靴といわれるブランドのシューズは大体履き口の高さが異なるのですが、それを本来はなだらかに一直線につなげるんですよ。
それをそのまま段差に。
靴づくりのきちんとした理論をシューズメイキングに入れてるけど、ただただそれだけだとクラシックシューズじゃないですか。
造形としてのアートピース的要素が入っている靴。
このブランドだからできることですね。

無駄な切り替えがないこのダブルモンク。
靴を履いていて気になる部分だと思う、アッパー。
皺が入る余地が満載。
最初はすごくきれいな仕上がりだけど、長年履いていくともの凄いオーラのあるシューズに変貌していくんじゃないかな。
そんなダブルモンクは他ではないと思いますよ。
1 piece half balmoral
material _ cordvan butt
color _ black
size _ 39.5,40,40.5,41もう一つがこれ。
当店が考える最もPETROSOLAUMらしいシューズ。
1 piece half balmoral。
最も最初に取り扱いをしたシューズがこれ。
ブーツですね。
一枚革で形成される。
ワンピースシューズです。
さっきのダブルモンクは牛革のキップですが、こちらは馬革。
キングオブレザー。
コードヴァン。
だけど、ただのコードヴァンじゃあないの。
コードヴァンバット。
コードヴァンに加え、ホールカットという一枚革で形成するため、わざと裁断の位置をコードヴァンのみにせず、その周りのバットという革質の少し粗いスウェードの部分も入れたもの。
コードヴァンの面積って小さいんですよ。
その小さい部分のみでも良いんだけど、ただのコードヴァンって別に当店では要らないかなって思ってる。
コードヴァンのシューズっていっぱいあるし。
コードヴァンバットってエゲつない革だから。
聞いたことのない革だと思うし、世界でコードヴァンバットなんて革を使ってるのはPETROSOLAUMだけ。
一般的なコードヴァンのイメージは、ツヤがあってはっきりとくっきりと皺が入り、水に弱い。磨けば鏡面仕上げとかもいけるし、そこに魅力を感じる人は多いと思う。
もちろんそれもそれで良い。
だけど、コードヴァンってもう何となくイメージ湧くでしょ。
もういいと思う。
だから、オススメしますコードヴァンバット。
これは履き方はフリーダム。
磨いて艶を出して、きれいに履いても良いし、ノーメンテに近いくらい野性的に履いてもオーケー。
ときにはその本能を丸出しにするために雨に打たれたって良いと思う。
それくらい付き合い方は自由。
PETROSOLAUMに出会うまで見たこともなかったし、全く知らなかった。
こんな世界があることを。

このブーツはホールカットの特性上、ほぼ一枚革で形成されている。
トゥ部分にくるのがコードヴァン。
だから、この革ならではの履き皺はバツグンに楽しめる。
その代わり最初は劇的に痛いけどね。
やっぱりコードヴァンの革は強いから。
あと、このブーツもラストが立体的な分、足にすごくフィットする。
スタートはもう嫌いになりそうなくらい痛いけど、それ乗り越えてみて。
もう、脱ぎたくなくなるから。
馴染めば、このラストの良さを存分に体感できますよ。

トゥ部分はコードヴァン。


そっからヒールに向かうにつれて徐々に革質がグラデーション状に変化してくる。
それだけでももはや他では体験できないシューズなんですけどね。
一足で全然違う表情が楽しめるの。
写真ではあまり伝わらないけど、実物はヒール部分には毛羽立ちがある。
その毛羽立ちがスウェードにすごく近い見た目してる。
でも、スウェードって一般的にはマットで光沢とか全然ないじゃないですか。
これはスウェードでありながら奥から放たれる光沢がある。
しかもそれは履くことによって増すんですよ。
ホースレザー、コードヴァンバットならでは。
まあ、プレーンで綺麗なシューズを求めてる方には好まれないでしょうね。
すごく質感が強いし、履くと圧倒的な空気が漂ってくるんで。

製法はマッケイ。
外輪だけブラックに塗られたソールもこのブランドならでは。
シューズメイキングで最も重要な部分である、吊り込みの作業があるんですが、そこにもの凄く重点を置いてるから、それをイメージした意匠。
レザーの質感に合わせてコバの磨きは抑えられていますが、丁寧な処理が施されてます。
僕もこのブーツを履いてもう一年は余裕で立つかな。
むちゃくちゃヘビーユースしてるし、ウルトラお気に入り。
この間までは磨いたりして、コードヴァンバットの持つ特有の雰囲気+綺麗にみたいな感じで履いていたんですけど、これ履いてチャリンコ乗るし、最近はノーメンテナンス。
そしたら、また一皮むけましたね。
超絶良い感じ。



なんか少し枯れてきたような雰囲気も感じる。
このブーツならではかな。
ここからまたメンテナンスで表情が変わる。
かなり個性の強いレザーだと思いますよ。
work bootsこれが噂の完売モデル。
完売って言っても一足しか入れてなかったんですよ。
正確には自分の分も含めて二足。
これもヤバかったね。
ちなみにレザーはコードヴァンバットのナチュラル。
モデルはワークブーツです。
記念に少し載せますね。

これはカラーがナチュラルな分、コードヴァンバットの革質がよくわかると思う。
ヒールにいくにしたがってスウェードしてくる。

トゥと比べると分かりやすいですよね。
レースアップスタイルで力強さがあるブーツ。
それでいて、最初はピンクっぽさもあるナチュラルのコードヴァンバットですが、履いていくと鬼のような変貌を遂げるでしょうね。
アッパーがどんどん焼けてくるし、どうせ雨にも打たれる。
なんならときには積極的に打たれることだってあるだろう。
そしたら、気付いたころには赤茶色の物体に様変わり。
ただ、



これ、つくりが規格外。
めちゃめちゃビスポークしてる。
コバの仕上げも細かく磨き上げられ、製法はマッケイなんだけど、ヒドゥンチャネルしてる。
しかもラストも半端じゃない。
履いたらもうビスポーク。
それでいて、留まることをしらない変貌を遂げる。
この精緻なつくりこみように加わるレザーの変化。
もうここにいくと戻れないですよ。
今回は店頭に並べることがないですが、これはブランドの中でもまた少し違ったシリーズなので今後少しずつやっていきますね。
同じのはやるか分からないけど。
さて、PETROSOLAUMのシューズ、2019AWは明日11日から店頭にてスタートします。
是非、見てみて。
ヤバいから。
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