昨日は、NEATのパンツについてでしたが、
今日は、Araki Yuu
アラキユウ
当店でも、より一層、洋服に対して異常な考えをお持ちの方に愛されているブランド。
そのAraki Yuuの2019AWシーズンのデリバリーが完結致しましたので、ご紹介しますね。
今回は、アウターが2種類とコートが1種類、そしてパンツが2種類です。
これが2019AWのAraki Yuuと声を大にして言えるレベルのものが揃いました。
4B jerkin jacket
color _ double face khaki
size _ 1.2
material _ WOOL 98%.POLYESTER 2%
price _ ASKブランドの代表作、ジャーキンジャケット。
それを秋冬仕様として、防寒性を兼ね備えた生地でつくってもらいました。
こちらはCASANOVA&Co. EXCLUSIVEですね。
防寒性を兼ね備えたと書きましたが、生地はダブルフェイス。
つまりは二枚のウール100%の生地を一枚にしているものです。
混率で、ポリエステルが2%ってなっているのは接結糸がポリエステルだから。
ですので、ウール100%の生地でダブルフェイス、しかもコットンの裏地付き。
この着心地は期待しといて。

まあ、はっきり言って今回のジャーキンジャケットは防寒性で紹介したいのではありません。
おまけで暖かいよ。くらいに思ってください。
写真で見てもらうと伝わるかどうか微妙だけど、ヘリンボーンです。
でもね、でもね、単なるヘリンボーンではありません。
ヘリンボーンを規則的に切り替え、よく見るとその切り替えが格子状に。
Araki Yuuのオリジナルファブリック。
ヘリンボンでつくったチェック。
激ヤバ。
しかもダブルフェイスだから、色の見えかたがウルトラ複雑なんですよ。

複数色のウールを使用。
それぞれが相互に関連しあって、黒っぽくも、ブラウンのようにも見え、最終的にカーキのようなカラーリングに。
色が色だから、すごくクラシカルには見えますね。
着たときに。
まだ、新品ではあれだけど、年数重ねるとすごく古いものに見えるんじゃないかな。
あと、ダブルフェイスということと、コットンの裏地が付いてるということもあり、かなり着ごたえはありますね。
袖を通したときに気持ちフワッとしたような心地もあるのですが、それだけではない。
やはり、目の詰まりが感じられる。
だから、自分の身体に馴染むまでは少し時間がかかるかもしれませんね。
でも、この領域の洋服はワンシーズン、ツーシーズンではものを言わない。
3年着てみて初めてって感じですかね。
そこでやっと体型に合ってきて、着易さというものを分かり始めるかもしれない。
それくらい長い目でみてやってって思ってます。

ボタンは、Araki Yuuの特徴。
真鍮のボタンをデザイナーが一つ一つ、削り出したものを使用しています。
だから、全部形が違う。
歪だし、真ん丸ではない。
そして、その上からブラックコーティング。
アウターという特性上、時期にもよるけど、多分、ボタンの開け閉めももしかしたら頻繁かもしれません。
そうすると次第によく触る部分からコーティングが剥がれる。
そうなってくると、言わずもがな。
ベースの真鍮が露わに。
生地の変化だけでなく、こういったところも変貌してくるのがAraki Yuu。

そして、ボタンホール。
これも全てデザイナーが手で穴を開け、そしてハンドソーン。
一般的にはボタンホールミシンという、ボタンホール専用の特殊ミシンがあるのですが、それを使用せず、手で縫い、処理をしています。
そもそも産業革命以降に生まれたミシン。
当時は革新的だったでしょうね。
洋服の生産も一気に効率化が進んだ。
Araki Yuuは現代ではほとんど見ることのない、手作業でのホール。
ブランドのつくる洋服が何を目指しているかを物語る一つ。
ちなみに耐久性が非常に高いです。
ホールが崩壊することもほぼないでしょう。

裏を見るとハンドなのが分かる。

身頃はコットンライニング。
袖はコットンから切り替えて滑りの良いのがついてます。

背中から見てわかる立体感。



サイズは1と2の展開。
CASANOVA&Co. EXCLUSIVEで、世界3着となります。
4B jerkin jacket
color _ khaki
size _ 1.2
material _ COTTON 100%
price _ ASKこちらは先ほどと同じく、ジャーキンジャケット。
ジャーキンジャケットの特有のスタンドカラーのような見た目や後ろのほうが短い着丈など健在。
さっきのダブルフェイスのものと比べるとこちらはモールスキンのコットンだから、少し着やすいと思います。
まあ、そもそもモールスキン自体がそんなに着やすいものではないので比べるとですけどね。
肉厚で少し毛羽立ちのあるコットン。
それ以外は、先ほどと同じですね。
仕様に関しては。



こちらはより、ブラックでコーティングされているボタンとのコントラストがついてるのではないでしょうか。
素材がコットンな分、先ほどのダブルフェイスのものと比べるとプライスは抑えてくれてます。
気持ちね。気持ち。
カバーオールとサックジャケットが合わさったような独特な形。
昔からこのブランドを知る人は、Araki Yuuと言えば、というようなものかもしれませんね。
このモールスキンも着込んでいくと破壊力あるでしょうね。
新品の状態でももうパッカリング予備軍がうようよしてるし、目に見えた変化はこちらのほうが凄まじいかもしれません。
岡山で車で冬移動するということであれば、これで充分な保温力だと言える。



最初は、コットンならではの自然な光沢。
このまま着ていきたい人はドライクリーニングをお勧めしますが、最上のモールスキンならではの凄まじい風貌を求める方にはドライクリーニングはオススメしません。
worker coat
color _ tweedy gray
size _ 1
material _ WOOL 100%
price _ ASKこちらは、当店でも初めての展開となるコート。
worker coat。
というかブランドでも新登場だったかも。
以前取り扱いをしていたatelier coatとはまた少し違ったものとなります。
生地は、ウール100%のツイード。
いかにも古いヨーロッパのコートを彷彿とさせる表情。

バックには深いプリーツ。
とストラップベルト。
想像できると思いますが、プリーツがある分、裾広がりな仕上がりです。
ストラップには無垢の真鍮ボタンが付属。


対して、フロントのボタン。
こちらはブランドでも初めての。
本水牛ボタン。
でも、ただの本水牛じゃないんですよ。
真鍮と同じようにデザイナーが削り出しているのはもちろんですが、その後、炙ってる。
水牛が焦げたボタンとなっています。
そのため、通常の水牛ボタンに比べ、焦げている質感が特徴的。
だから、このコートに関しては前と後ろで焦がした水牛と無垢の真鍮との2つが楽しめちゃうわけ。
とってもお得。

衿の形状も特異。
今じゃあまり目にしませんね。
遥か昔のヨーロッパの労働者コートを思い出させる。
今ではアンティークと呼ばれるそれらのコートのパターンをAraki Yuuなりにつくり出したもの。

生地は、ツイードということで跳ね返りが強いですね。
あと、ハリと硬さももちろん健在。
日本的ではなく、空気は完全にヨーロッパ。
現代のアルチザンブランドが出す生地に共通するところが感じられる。
ウールが既に枯れて、乾いてる、あれですね。
で、このコートに関しても着用写真を載せるつもりでしたが、
今になって発覚。
写真撮ってないや。
まあ、店頭にて見てみてください。
pyjama pants
color _ black random stripe
size _ FREE
material _ WOOL 81%.RAYON 17%.POLYURETHANE 2%
price _ ASKこちらはワンサイズ展開のみとなるパンツ。
大きなウエストと分量がたくさんとられた足回りとなる、超ワイドパンツ。
生地は、これもオリジナルのストライプ。
近しいもので言うとシアサッカーですかね。
織り組織の変化でストライプ幅を変更させたもの。
素材はいろいろ入ってるんだけど、生地感で言えば、通年着用が可能。
シアサッカーといっても、裾の近くまでコットンのライニングが施されているので、涼しいものではない。



生地を切り替えているのではなく、グラデーション状に変化するストライプ。

ウエストを絞って着用するタイプのパンツとなるので、紐が付属するのですが、
先端には真鍮バー。
これもテクスチャーを感じられる真鍮となっています。
ちなみにフロントはボタンフライで、それは全てブラックコーティングの真鍮ボタン。

こういうこと。

裏の縫製仕様も信じられないくらい丁寧で綺麗な仕上がり。



もともとの設定が大きいものなので、はっきり言ってどんな人でも穿ける。
細い人でも不思議なくらい思いっきり小さく絞れる。
レングスも長めの設定で、ロールアップ前提の設定。
生地の強さだけではなく、穿いたときの迫力もかなりのもの。
baggy pants
color _ double face khaki
size _ 1
material _ WOOL 98%.POLYESTER 2%
price _ ASKラストはこれ。
最初に紹介したjerkin jacketのダブルフェイスと同じ生地を使用しています。
ダブルフェイスパンツです。
パンツでウールのダブルフェイスってそんなにないと思うから、冬場は最強ですよ。
しかも、裾付近までコットンライニングがつくという超防寒パンツ。

古いトラウザーズのようなバックディテール。
真鍮製のシンチバック。

裾にはアジャスターストラップが付属。
このボタンもいつものあれ。

フロントボタンフライ。
その一つ一つの細部が全部が、強さがあるのがAraki Yuu。

これが裾の裏側。

ジャケットのほうはフルライニングだから、見えないんだけど、パンツは見えます。
ダブルフェイスの反対側。
分かりにくいかもしれないけど、
この生地は裏はグレー。
このグレーが僅かに影響して複雑な色味を出してる。



これ、一応バギーパンツって名前がついてるんですけど、さっきのpyjama pantsが太すぎたからもはやちょっとスッキリしたパンツに見える。
生地には強いコシがあるのでかなり立体的なシルエットに見えると思います。

裾のアジャスターを変更するとテーパード。

後は生地が重なるようにフォールド。
まあ、寒がりの人にはかなり安心感のあるパンツだと思いますよ。
すんごい重量感だから。
ちなみにこのパンツ、2019AWシーズンで、製作数一点。
そう、完全なるオンリーワンパンツ。
もちろんCASANOVA&Co.のEXCLUSIVEとなります。
最初はシルエット美を楽しんで、その後は思いっきり変貌させるのに徹するのが良いんじゃないかな。
さて、今日はAraki Yuuをザっと紹介しましたが、明日、28日(土)より店頭にてスタート。
2019AWシーズンのAraki Yuu、期待してください。
それでは。
CASANOVA & Co.
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