こんにちは。
9月からまた新しく生まれ変わったカサノヴァ
新しく、明るく、楽しい空気で皆様をお迎えできればと思っています。
是非、ご期待ください。
さて、8月から秋冬のシーズンが立ち上がり、多くの方にご覧頂いておりますが、今日は今シーズンから新しく取り扱いを始めたブランドを御紹介致します。
山内デザイナー、山内章弘。
名古屋にアトリエを設け、洋服づくりをしているブランド。
デザイナーと少人数の職人で細かな手仕事によって丁寧に一着ずつ洋服をつくっている日本でも稀なブランドです。
デザイナーである山内さんは日本人であるということにとても誇りを持っている方。
日本人であるから、日本のものづくりを基盤に洋服をつくるという信念を持っています。
実際、世界のグローバル化が進むにつれ、服づくりの現場がなくなってきているのが、日本の現状。
日本の技術や伝統は意識的に続けようとしなければ終わってしまいます。
いかに効率よくお金を稼ぐのかという事が、今の流れであるならば、ものづくりや伝統は簡単になくなってしまうものです。
日本には素晴らしい技術を持った工場や日本人の細やかな気遣いやセンスを持った職人さんがまだまだいらっしゃるそうです。
そういった方々とお互いを理解し、信頼し合いものづくりをしていけば、日本の服づくりの現場価値が高まり、そういった方々はもっともっと必要とされるのではないでしょうか。
そして、日本の美しく、素晴らしい技術は継承されていくはずです。
「山内」は、国境を越えた考え方をするよりも、日本人であるがゆえに、日本に回帰して、信頼のおける職人と気持ちのベクトルを揃えることにより、美しいものづくりを実現しているブランドです。
例えば、生地。
「山内」で使用する生地は、機械で大量につくられるものとは違い、その産地の伝統的な方法で手作業でつくりあげる。
とても大変な作業で、精神を集中しながら、擦り切れるような思いでつくりあげられた生地は奥深く、とても繊細な表情を持ったものになります。
そして、縫製。
「山内」の全ての商品には「縫製者タグ」が品質表示と一緒に取り付けられています。
一着の洋服を責任を持って一人の縫製者が仕立てています。
僕自身も以前に岡山県の児島でデニムの縫製に携わっていたことがありました。
縫製は、細かい部分にも気を使わなければならないですし、とても大変な技術職です。
しかし、日本のアパレル業界では一番過酷と言われ、賃金も安く、特に注目もされない職業です。
「山内」では素晴らしい縫製技術を持った職人が一着を縫いあげます。
そして、着用する人に縫製技術者の価値を知ってもらう為、縫製者タグを取り付けています。
実際に「山内」の洋服を手にとると、ステッチの一つ一つがとても奥行きが感じられます。
本当に丁寧につくりあげられた洋服には、必ずつくり手の思いが宿り、それが洋服に現れるものだと思います。
今回の入荷では、
左)二重仕立てリネンカットソー
右)立体切り替えパンツ2種類の洋服が入荷しています。
どちらも「山内」を代表するもの。


表地はリネン100%の薄手のニット

裏地には極細のコットンニットが縫い付けられています。
表地からうっすらと裏地のニットが透け、表情あるカットソーに仕上がっています。
そして、何より、極細のコットンを使用した裏地は素晴らしい肌触りです。
是非着て確かめて頂ければと思います。

立体切り替えパンツは先程のカットソーに比べ、ステッチが全面に現れているので、「山内」らしさをより感じて頂けるパンツ


複雑なパターンを用いて立体的な形状に構築されたパンツ
生地は、綿100%ですが、ここまで高密度に織り上げることができる機屋は世界でも非常に珍しいそう。
少し硬さのある生地ですが、ギュッと高密度に製織されており、凹凸が生まれ、膨らみを感じる生地。
「山内」の洋服は特徴的なデザインやパッと見て分かる部分は少ないかもしれません。
日常で心地よく着ることができ、着たときに少し凛とした姿になるのが「山内」らしい洋服。

とても細かな手仕事によってつくりあげられた一着一着です。
たくさんの洋服を着てきた洋服好きな方にこそ、是非袖を通して感じて頂きたいと思います。
それでは。
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