GENERAL GARMENTS CASANOVA & CO

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Araki Yuu 2019AWが全て揃った






昨日は、NEATのパンツについてでしたが、





今日は、Araki Yuu








アラキユウ











当店でも、より一層、洋服に対して異常な考えをお持ちの方に愛されているブランド。







そのAraki Yuuの2019AWシーズンのデリバリーが完結致しましたので、ご紹介しますね。






今回は、アウターが2種類とコートが1種類、そしてパンツが2種類です。






これが2019AWのAraki Yuuと声を大にして言えるレベルのものが揃いました。












IMG_9676_20190927140858b61.jpg

4B jerkin jacket
color _ double face khaki
size _ 1.2
material _ WOOL 98%.POLYESTER 2%
price _ ASK


ブランドの代表作、ジャーキンジャケット。

それを秋冬仕様として、防寒性を兼ね備えた生地でつくってもらいました。

こちらはCASANOVA&Co. EXCLUSIVEですね。


防寒性を兼ね備えたと書きましたが、生地はダブルフェイス。

つまりは二枚のウール100%の生地を一枚にしているものです。

混率で、ポリエステルが2%ってなっているのは接結糸がポリエステルだから。

ですので、ウール100%の生地でダブルフェイス、しかもコットンの裏地付き。

この着心地は期待しといて。












IMG_9679.jpg

まあ、はっきり言って今回のジャーキンジャケットは防寒性で紹介したいのではありません。

おまけで暖かいよ。くらいに思ってください。


写真で見てもらうと伝わるかどうか微妙だけど、ヘリンボーンです。

でもね、でもね、単なるヘリンボーンではありません。

ヘリンボーンを規則的に切り替え、よく見るとその切り替えが格子状に。

Araki Yuuのオリジナルファブリック。


ヘリンボンでつくったチェック。

激ヤバ。


しかもダブルフェイスだから、色の見えかたがウルトラ複雑なんですよ。











IMG_9680_201909271409043cf.jpg

複数色のウールを使用。

それぞれが相互に関連しあって、黒っぽくも、ブラウンのようにも見え、最終的にカーキのようなカラーリングに。

色が色だから、すごくクラシカルには見えますね。

着たときに。

まだ、新品ではあれだけど、年数重ねるとすごく古いものに見えるんじゃないかな。


あと、ダブルフェイスということと、コットンの裏地が付いてるということもあり、かなり着ごたえはありますね。

袖を通したときに気持ちフワッとしたような心地もあるのですが、それだけではない。

やはり、目の詰まりが感じられる。

だから、自分の身体に馴染むまでは少し時間がかかるかもしれませんね。


でも、この領域の洋服はワンシーズン、ツーシーズンではものを言わない。

3年着てみて初めてって感じですかね。

そこでやっと体型に合ってきて、着易さというものを分かり始めるかもしれない。

それくらい長い目でみてやってって思ってます。











IMG_9670_201909271408512b1.jpg

ボタンは、Araki Yuuの特徴。

真鍮のボタンをデザイナーが一つ一つ、削り出したものを使用しています。

だから、全部形が違う。

歪だし、真ん丸ではない。

そして、その上からブラックコーティング。

アウターという特性上、時期にもよるけど、多分、ボタンの開け閉めももしかしたら頻繁かもしれません。

そうすると次第によく触る部分からコーティングが剥がれる。

そうなってくると、言わずもがな。

ベースの真鍮が露わに。

生地の変化だけでなく、こういったところも変貌してくるのがAraki Yuu。








IMG_9671.jpg

そして、ボタンホール。

これも全てデザイナーが手で穴を開け、そしてハンドソーン。

一般的にはボタンホールミシンという、ボタンホール専用の特殊ミシンがあるのですが、それを使用せず、手で縫い、処理をしています。

そもそも産業革命以降に生まれたミシン。

当時は革新的だったでしょうね。

洋服の生産も一気に効率化が進んだ。


Araki Yuuは現代ではほとんど見ることのない、手作業でのホール。

ブランドのつくる洋服が何を目指しているかを物語る一つ。

ちなみに耐久性が非常に高いです。

ホールが崩壊することもほぼないでしょう。











IMG_9673.jpg

裏を見るとハンドなのが分かる。












IMG_9669.jpg

身頃はコットンライニング。

袖はコットンから切り替えて滑りの良いのがついてます。







IMG_9677_201909271409008ca.jpg

背中から見てわかる立体感。











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IMG_0715.jpeg










IMG_0717.jpeg

サイズは1と2の展開。

CASANOVA&Co. EXCLUSIVEで、世界3着となります。












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4B jerkin jacket
color _ khaki
size _ 1.2
material _ COTTON 100%
price _ ASK


こちらは先ほどと同じく、ジャーキンジャケット。

ジャーキンジャケットの特有のスタンドカラーのような見た目や後ろのほうが短い着丈など健在。

さっきのダブルフェイスのものと比べるとこちらはモールスキンのコットンだから、少し着やすいと思います。

まあ、そもそもモールスキン自体がそんなに着やすいものではないので比べるとですけどね。

肉厚で少し毛羽立ちのあるコットン。

それ以外は、先ほどと同じですね。

仕様に関しては。












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IMG_9694.jpg










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こちらはより、ブラックでコーティングされているボタンとのコントラストがついてるのではないでしょうか。

素材がコットンな分、先ほどのダブルフェイスのものと比べるとプライスは抑えてくれてます。

気持ちね。気持ち。


カバーオールとサックジャケットが合わさったような独特な形。

昔からこのブランドを知る人は、Araki Yuuと言えば、というようなものかもしれませんね。


このモールスキンも着込んでいくと破壊力あるでしょうね。

新品の状態でももうパッカリング予備軍がうようよしてるし、目に見えた変化はこちらのほうが凄まじいかもしれません。


岡山で車で冬移動するということであれば、これで充分な保温力だと言える。











IMG_0700.jpeg









IMG_0707.jpeg










IMG_0703.jpeg

最初は、コットンならではの自然な光沢。

このまま着ていきたい人はドライクリーニングをお勧めしますが、最上のモールスキンならではの凄まじい風貌を求める方にはドライクリーニングはオススメしません。












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worker coat
color _ tweedy gray
size _ 1
material _ WOOL 100%
price _ ASK


こちらは、当店でも初めての展開となるコート。

worker coat。

というかブランドでも新登場だったかも。

以前取り扱いをしていたatelier coatとはまた少し違ったものとなります。

生地は、ウール100%のツイード。

いかにも古いヨーロッパのコートを彷彿とさせる表情。











IMG_9715_2019092715271813f.jpg

バックには深いプリーツ。

とストラップベルト。

想像できると思いますが、プリーツがある分、裾広がりな仕上がりです。

ストラップには無垢の真鍮ボタンが付属。











IMG_9714_20190927152716eaf.jpg









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対して、フロントのボタン。

こちらはブランドでも初めての。

本水牛ボタン。

でも、ただの本水牛じゃないんですよ。

真鍮と同じようにデザイナーが削り出しているのはもちろんですが、その後、炙ってる。

水牛が焦げたボタンとなっています。

そのため、通常の水牛ボタンに比べ、焦げている質感が特徴的。

だから、このコートに関しては前と後ろで焦がした水牛と無垢の真鍮との2つが楽しめちゃうわけ。

とってもお得。











IMG_9706.jpg

衿の形状も特異。

今じゃあまり目にしませんね。

遥か昔のヨーロッパの労働者コートを思い出させる。

今ではアンティークと呼ばれるそれらのコートのパターンをAraki Yuuなりにつくり出したもの。








IMG_9709.jpg

生地は、ツイードということで跳ね返りが強いですね。

あと、ハリと硬さももちろん健在。

日本的ではなく、空気は完全にヨーロッパ。

現代のアルチザンブランドが出す生地に共通するところが感じられる。

ウールが既に枯れて、乾いてる、あれですね。



で、このコートに関しても着用写真を載せるつもりでしたが、


今になって発覚。


写真撮ってないや。



まあ、店頭にて見てみてください。















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pyjama pants
color _ black random stripe
size _ FREE
material _ WOOL 81%.RAYON 17%.POLYURETHANE 2%
price _ ASK


こちらはワンサイズ展開のみとなるパンツ。

大きなウエストと分量がたくさんとられた足回りとなる、超ワイドパンツ。

生地は、これもオリジナルのストライプ。

近しいもので言うとシアサッカーですかね。

織り組織の変化でストライプ幅を変更させたもの。

素材はいろいろ入ってるんだけど、生地感で言えば、通年着用が可能。

シアサッカーといっても、裾の近くまでコットンのライニングが施されているので、涼しいものではない。











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生地を切り替えているのではなく、グラデーション状に変化するストライプ。










IMG_9739.jpg

ウエストを絞って着用するタイプのパンツとなるので、紐が付属するのですが、

先端には真鍮バー。

これもテクスチャーを感じられる真鍮となっています。

ちなみにフロントはボタンフライで、それは全てブラックコーティングの真鍮ボタン。














IMG_9748.jpg

こういうこと。











IMG_9752_20190927154805cbe.jpg

裏の縫製仕様も信じられないくらい丁寧で綺麗な仕上がり。











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IMG_0690.jpeg










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もともとの設定が大きいものなので、はっきり言ってどんな人でも穿ける。

細い人でも不思議なくらい思いっきり小さく絞れる。

レングスも長めの設定で、ロールアップ前提の設定。

生地の強さだけではなく、穿いたときの迫力もかなりのもの。











IMG_9757.jpg

baggy pants
color _ double face khaki
size _ 1
material _ WOOL 98%.POLYESTER 2%
price _ ASK


ラストはこれ。

最初に紹介したjerkin jacketのダブルフェイスと同じ生地を使用しています。

ダブルフェイスパンツです。

パンツでウールのダブルフェイスってそんなにないと思うから、冬場は最強ですよ。

しかも、裾付近までコットンライニングがつくという超防寒パンツ。











IMG_9759.jpg

古いトラウザーズのようなバックディテール。

真鍮製のシンチバック。











IMG_9760.jpg

裾にはアジャスターストラップが付属。

このボタンもいつものあれ。











IMG_9763.jpg

フロントボタンフライ。

その一つ一つの細部が全部が、強さがあるのがAraki Yuu。











IMG_9765.jpg

これが裾の裏側。











IMG_9766_20190927154907b1f.jpg

ジャケットのほうはフルライニングだから、見えないんだけど、パンツは見えます。

ダブルフェイスの反対側。

分かりにくいかもしれないけど、

この生地は裏はグレー。

このグレーが僅かに影響して複雑な色味を出してる。











IMG_0738.jpeg









IMG_0744.jpeg










IMG_0742.jpeg

これ、一応バギーパンツって名前がついてるんですけど、さっきのpyjama pantsが太すぎたからもはやちょっとスッキリしたパンツに見える。

生地には強いコシがあるのでかなり立体的なシルエットに見えると思います。










IMG_0755.jpeg

裾のアジャスターを変更するとテーパード。







IMG_0757.jpeg

後は生地が重なるようにフォールド。

まあ、寒がりの人にはかなり安心感のあるパンツだと思いますよ。

すんごい重量感だから。


ちなみにこのパンツ、2019AWシーズンで、製作数一点。

そう、完全なるオンリーワンパンツ。

もちろんCASANOVA&Co.のEXCLUSIVEとなります。


最初はシルエット美を楽しんで、その後は思いっきり変貌させるのに徹するのが良いんじゃないかな。





さて、今日はAraki Yuuをザっと紹介しましたが、明日、28日(土)より店頭にてスタート。

2019AWシーズンのAraki Yuu、期待してください。







それでは。










CASANOVA & Co.

TEL:086-243-5607
MAIL:casanova.co.3129@gmail.com
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NEAT 100年穿けるパンツのデリバリー。








このブログでも久しぶりにNEATのことを。







このブログを読んでくれている人はほとんどの人がNEATのことは分かってくれていると思う。







当店ではシャツのみをつくるブランドやコートのみをつくるブランドなどはあるのだが、パンツはNEATだけ。






NEATのパンツを穿いたときのシルエットのことやフロントの2タックパターンのインタックにより、タックインをしてもアウトしても穿いてスタイリングが一気に出来上がるのはコモンセンス。




でも、いくつかのパンツの種類があるのに、それが全てNEATしているところ。




パンツ専業ではあるから、パンツのみではあるんだけど、




その全てがNEATなんですよ。




展示会でフルラインナップを見ていると、いろんな生地バリエーションがある。




ストライクゾーンの広いものから、超絶ド変態生地のものまで。




でも、全てが素晴らしい完成度。




例えば、ダークトーンのパンツを穿くと上品で洗練された印象になる。




だから、少し畏まった場に出向くときや、服装のまとまりを出したいときは重宝すると思う。




はたまた、今シーズンでも登場しているようなパッとカラーリングが目に入ったり、柄使いが特徴的なパンツ。




そういったものを身に付けたときは、急にスタイリングの強さが出るだろうし、一気にクセ者にも見える。




その対極に位置するような生地を一つのブランド、しかもパンツのみで完結させている、というか、それがブランドの独りよがりではなく、そのどれもが成立する。



そんなブランドはなかなかないね。




それでいて、そこに付随するシルエットの力強さ。




どのモデルでもスタイリングに落とし込むことができるのに、しっかりと主張する。





あとは、仕様の面や縫製での側面も。




そこは少し専門的になってくるんですが、縫製仕様で考えると天才。




それは製作する上での考え方になってくるのですが、すごく考えられていると思う。




それはブランドをやっていく上で、かなり大事なところになってくる。





とまあ、考えるといろいろと出てくるブランドではあるのですが、今回はNEATの中でもよりご覧頂きたいものを。












IMG_0245_20190925212007068.jpeg

FOX BROTHERS WOOL KERSEY
model _ WIDE
color _ NAVY
size _ 44
price _ ¥70,000-(+tax)


そう。

七万円のパンツである。


ちょっと2019AWシーズンのNEATのコレクションでも頭が抜けてるパンツ。

使用する生地はイギリスFOX BROTHERSのもの。

すごく長く生地をつくり続けるFOX BROTHERS。

この会社が得意なのはウール。

イギリスは、サヴィルロウとかあるから紳士服テーラーに長きに渡って提供をしているところですね。

やはりイギリスは良い生地つくるんですよ。

ノウハウもあるし、しかもこう200年くらい生地をつくり続けてるということは、残るだけの理由がある。


ウール織物となると、FOX BROTHERSは薄地のライトウェイトのものから、サマーウール、フランネル、ヘビーウェイトのものまでつくり、もちろん、ウールの糸に関しても紡毛から梳毛までやってる。

つまりは、いろんな上物ウール織物をつくってる。



それでね、このウールカルゼ、何故七万円するのかというと、


圧倒的な超上質ウール生地。


改めてNEATの西野さんに聞いてみたんだけど、今シーズンのFOX BROTHERS社でナンバーワンの生地。


それを使ってる。




NEATのコレクション展開で言えば、近しい時期のデリバリーでレザーパンツがあるんですよ。

価格は近しいし、それも迷った。

しかもカラーもキャメルだったかな。

なかなかの色合いだったんですよ。

多分、インスタグラムで見てみたら出てくると思うから、もう知ってる人もいると思う。


正直ね、正直、


レザーパンツのほうが需要があるなって思ったんですよ。


このウールカルゼとレザーのものどちらも取り扱うことも考えたんですが、


セレクトショップという性質上、やはりセレクトすることは絶対的に必要。



そして、選んだのがこのFOX BROTHERSのウールのこれ。



世の中にはウールのパンツっていくらでもあると思う。



それこそ、サマーウール系のスラックスから、柄使いのユニークなものもあるし、秋冬に適した温かみのあるものまで幅広い。



でも、見た瞬間に思ったんです。



このウールのパンツはない。と。

シンプルに。



そして、それを取り扱いたかった。



レザーパンツ需要を差し置いてでも。












IMG_0243.jpeg

100年穿けるウールパンツ。

これがこのパンツを最もよく表しているんじゃないかな。


見るからに他に類を見ないほどの自然の光沢。

上質ウールならではの織り組織の美しさ。

そして、圧倒的な重厚感。



100年穿けると言った理由の最大の要因はその耐久性の高さだと思う。




例えば、ヴィンテージやアンティークのコートって現存しているじゃないですか。


そのほとんどはヨーロッパでつくられた良質ウールからつくられたもの。


反対に化学繊維100%のアンティークの洋服って見たことないでしょ。


まあ、実際には化学繊維はその歴史自体が130年くらいなので、ないのは当たり前だけど。



実際に、原毛の品質が高く、丁寧に梳毛され、時間をかけて製織されたウールは非常に長持ちする。

そして、見るからに上質生地であるということが分かる。

それは、天然繊維だからこそ。











IMG_0250.jpeg

今回紹介している、このウール地は名前こそウールカルゼだが、キャバルリーツイルという織目が立ったもの。

キャバルリーツイルは、スーツとか好きな方は目にすることがある組織だと思うが、綾目がはっきりとした、イギリスを代表するものの一つ。


そして、そのキャバルリーツイルのギッチギチに高密度に織り上げている。



でもね、ここから。



何故、このパンツなのか。






5PLY


そう。


分かる人には一発で分かると思う。


このパンツの全てが。



いわゆる、5本撚りなのである。




このブログでも単糸や双糸、三子撚りなど様々言ってきたことはあったが、



五子は初めて。



改めてだが、


洋服には生地が大半の面積を占める。


その生地は糸で構成されている。


その糸には種類があるのだが、



単糸(たんし):一本の糸

双糸(そうし):一本の糸を二本ねじって組み合わせたもの

三子(みこ、みっこ):一本の糸を三本ねじって組み合わせたもの

などとなる。

大体これまでは紹介してきたものは双糸くらいまでが多かったかな。

どのような生地の質感を出したいのかにもよるけど、一般的に単糸に比べて双糸のほうが確か3倍くらい丈夫になったと思う。

糸が増えれば増えるほど、耐久性が増す。


でも、それができないのだ。


理由はいろいろある。


それを考えた上で、このウール、






五本撚り

五子(ごこ、ごっこ):五本の糸をねじって一本の糸にしたもの



えげつないくらいの耐久性があるのは想像に容易い。




ただし、滅多にお目にかかれるものではない。




それが最初に言った、今シーズンのFOX BROTHERS社でNo.1という理由。





めちゃめちゃ細い原毛を使用して、それを梳毛。




梳毛(そもう)というのは繊維一本一本を櫛で梳かすように引き揃えたものを糸にすること。

梳毛することで、もう一つある紡毛(ぼうもう)と比べて、毛羽立ちが抑えられ、光沢が出るし、落ち感なども出る。

冬に着るセーターは紡毛と思ってくれたら良い。









それで、解説ばかりが長くなってしまったんだけど、


この生地は、選りすぐりの原毛を梳毛し、それを5本用意し、それを一本の糸にしている。


それによって、異常なまでの耐久性を誇る生地となっている。


そして、原毛の良さから、しなやかさと明らかなる上質な光沢を持っているのだ。








穿かずしても分かるただならぬ高級感。



拭いきれない上質さ。







プライスがプライスだけど、手にしたからには気に入って穿いて、30年。


その後は、自分の息子に。


息子が30年。


息子が孫に。




親子代々受け継ぐことができる代物である。




これこそまさに最もクラシックな洋服との付き合い方じゃないでしょうか。












IMG_0185_2019092521200809e.jpeg

形はワイドで、サイズは44の一点のみ。

この生地の良さを最も体感できる、ワイドシルエット。








IMG_0193.jpeg











IMG_0199.jpeg










IMG_0204_20190925212002ff8.jpeg

最初は、この生地の重厚感に圧倒されてしまう人もいると思う。

それはそう。

長く付き合っていくものだから。

きちっとレングスを合わせて穿く。

とにかく穿く。



生地自体の強さがハンパないから、消耗なんて気にしないで。



どれだけ良いコートに合わせても負けずに特別な雰囲気を演出してくれると思いますよ。




オンラインショップにも既に掲載済み。



猛者を待ってます。












CASANOVA & Co.

TEL:086-243-5607
MAIL:casanova.co.3129@gmail.com
ADDRESS:岡山県岡山市北区野田3-1-29


NEAT WOOL KERSEY オンラインショップページ

https://www.casanova-co.com/product-page/neat-fox-brothers-wool-kersey-wide-navy



prasthana 黒とグレーのストライプシリーズ






本日も開催中の


CHIKAKO YAJIMA EXHIBITION



女の人はアクセサリーっていろいろバリエーションがいりますよね。



男の人と違ってピアスやイヤリングなどは毎日同じものを付け続けるってこともそんなにないじゃないですか。


それに顔周りに付けるものだから、大きさのバランスや色合いなども大事ですよね。


でも、手持ちのバリエーションが必要だからといって、ただ数だけあれば良いってわけじゃないと思う。


なんでも付けられれば良いって人はいないでしょ。


せっかく付けるなら、特別感があって顔周りで印象もあって、それでいて華やかさもあったほうが良いじゃないですか。


量販的につくられるアクセサリーとは違い、CHIKAKO YAJIMAならではのそこに込められたクリエーション。


きっと他とは違う部分を多く感じてもらえると思います。


あと5日間となりましたので是非見てみてください。









さて、







本日は、





この時期から着るのに良いものを。





prasthanaより。





今日は、シャツとブルゾンとパンツの3種類。




ブルゾンとパンツはセットアップスタイルがオーケー。




その2つは同生地で構成される。




シャツについては、カラーリングとストライプの設定が僅かに異なる。




あまりトライしたことのない人が多いんじゃないかと思うけど、




そのシャツを着て、セットアップ組下のパンツを穿く、そしてその上からパンツと同じブルゾン。




この組み合わせが抜群に秀逸のピカイチ。




あまり3点同じブランドでスタイリングするということもないと思うし、それはどうなのかと疑問に持つ人もいると思うし、自分自身も滅多にオススメしないと思うし、





でも、このprasthanaの3点セットアップなら許す。




そういったシャツとブルゾンとパンツ。






しかしながら、3点組み合わせるとなるとなかなかハードルも高くなるから、人類最強を目指す人向けではある。






それぞれを単体で着るのでも充分。







それを紹介しますね。











IMG_9576.jpeg

dropcore cargo pants
color / gray
size / 1(M)










IMG_9615.jpeg

dropcore cargo pants
color / gray
size / 1(M)


prasthanaらしい股上が深いパンツ。

重心が低く、ゆとりのあるトップス類との相性が良いカタチですね。

サルエルっぽいカタチと表現されることもあるんだけど、微妙に違うんですよね。

独特のprasthanaバランスってのがあるんですよ。

股上が深くレングスは短めだから、美脚パンツとは全く違うんだけど、スタイリングを形づくるにはすごくうってつけのバランス感。











IMG_9580.jpeg










IMG_9583.jpeg










IMG_9585.jpeg

これまでそれぞれにパターンを変えて登場してきた股上の深いprasthanaのパンツ。

今回は、いつもと違うカーゴパンツで。

サイドに大きなマチ付きポッケ。

もともとカーゴパンツに備わるような土臭さは皆無。

しかしながら、そのポケットのエッセンスはすごく効いてる。












IMG_9617.jpeg

サイドからのビューも見事。

流れ落ちるような美しい曲線。

そことポケットとの組み合わせは見事。






IMG_9626.jpeg

上部のみが身頃と縫い付けられたカーゴポケット。

穿いて歩くと動くし、ものを入れてみるとより一層かな。












IMG_9603.jpeg

short length blouson
color / gray
size / 1(M)








IMG_9630.jpeg

short length blouson
color / black
size / 1(M)


先ほどと同じ生地を使用した、ブルゾン。

フロントはファスナー開閉。

ドリズラージャケット型ですね。

肩はラグランで柔らかく肩に沿って落ちるショルダーラインが特徴ですね。

生地は、触った感じや着た感じ、極めつけに匂いまでウールのようなんですが、ノンノンノン、

違います。

ポリエステルとレーヨン、ポリウレタンの3つの素材を混紡した特殊生地。

ストライプ柄のギャバジン。

まるでウール100%のような自然の光沢があり、落ち感も綺麗に出る。

やはり、天然繊維の見た目は良いじゃないですか。

でも、それを同じように再現して、更に取り扱いを容易にしたのがこの生地です。

品質表示を見ずして、この混率が分かる人は達人と呼ぼう。




着ていてチープさはゼロ。

パンツの着用写真でも分かるように綺麗にアウトラインを描いてくれるんですよね、このストライプギャバジン。

それでいて、ウールのデメリットを気にしないで良い。


デイリーユースには非常に適した生地なの。











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生地のドレープが非常に綺麗に出てくれるから、後ろ姿も。

ドリズラージャケットの特徴の一つでもあるチンストを留めるとより一層表情が出ますね。

フロント開けて羽織るようにしても良いけど、チンストも含めてフルクローズするとまた雰囲気増すね。

これから秋の時期はアウターとして、グッと寒くなった冬時期にはインナー使いもできると思いますよ。

この上からメルトンっぽいウールのコート着たりしても素材コントラストが効くね。

冬シーズンのみしかなし得ないレイヤーでのスタイリング。















IMG_9588.jpeg

round neck stripe shirt
color / gray
size / 1(M)









IMG_9639.jpeg

round neck stripe shirt
color / black
size / 1(M)


そして、ラストはこれ。

バンドカラータイプのシャツ。

先ほどのブルゾンやパンツとは微かにカラーリングやストライプの配置が異なる。

シャツとは言ったし、ブランドでもシャツという名前を付けてるけど、どちらかと言うとライトアウターにもなるようなシャツという表現が正しいかも。

というのも、厚みがある生地感で、一般的なシャツとは少し違う。

あと、サイドポケットが付いてる点もそう言えるポイントかな。

写真ではボタン閉めて着てますが、実際にはフロントオープンにして羽織るように着ても今時期は丁度でしょうね。


マテリアルは、ポリエステルとレーヨン。

これまた、ウールのような見た目をしているのだが、程よく重厚感もあり、それでいて洗濯もできるし、取り扱い簡単シリーズ。











IMG_9597.jpeg











IMG_9596.jpeg










IMG_9589.jpeg










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光沢のある身頃の生地感に対して、ネックとポケットフラップはマイクロスウェード。

同系色ながら、素材コントラストも充分。

写真を見て気になった人もいるかもしれないけど、第一ボタンのみ水牛ボタン。

それ以外は貝ボタン。

付属も本物を使うのがprasthanaらしいところでもありますね。











さて、












IMG_9648.jpeg











IMG_9649.jpeg









IMG_9600.jpeg










IMG_9602.jpeg

満を持して登場。

3点セットアップスタイリング。

これはやはり、ブラックはブラックで、グレーはグレーでしょうね。

ブラックのほうは、スポーティーさとモードとが掛け合わされた雰囲気になる。

グレーは、シャツとブルゾンとのカラーの違いも分かるからより上品な見た目になりますね。

ボタンフロントのシャツとジップフロントのブルゾンの前合わせの違いも組み合わせるには問題ないし、それぞれのポケットもちゃんと主張がある。

控えめではないけど、バランスの取れたセットアップスタイル。


そろそろ秋冬のスタイリングは本格的にイケちゃうと思うから、是非見てみてください。


西武が逆転で優勝したし、今日はそのニュースでもち切りですね。


僕は、NETFLIXで炭治郎とネズコの鬼殺隊での様子を見てきます。





それでは。












CASANOVA & Co.

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塩縮加工リネンシャツ 山内








三連休中日。







昨日から、合計9日間の期間で現在開催中の




CHIKAKO YAJIMA EXHIBITION





通常でも展開をしていますが、今回のために改めてお披露目をしている新シリーズもあるし、通常展開のないものもあるので、是非見てみてください。





このブログを読んでくれている人は予想では男の人の方が多いと思うけど、もしプレゼントで悩んでたりするんだったら良いと思いますよ。




それにまだ先だと思って安心してるかもしれないけど、クリスマスも必ずやってくる。




先に用意して安心しておくとか二段構えとかにしたりしちゃって、彼女や奥さんに喜んでもらうことも人生においては非常に大事です。




あと、通常展開では女性らしいものが多かったりするんだけど、この期間中はchainシリーズって言って、シルバー925のチェーンを使った男性にも良いんじゃないかってものもあるので、見てみてください。










さて、








最近、ブログの更新が滞っている。







サボってるわけじゃないんですよ。








でも、また一週間空いちゃいましたね。








しかも、前回のブログも山内。




今回も山内。




二回連続で山内を紹介します。







でも、実際はたくさんのブランドから秋冬のものが届いているので、店頭にてお楽しみください。










本日紹介するのは、ブランドの超大作にして代表作。






塩縮加工リネンシャツ。





今シーズンは2色での展開です。












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塩縮加工リネンシャツ
color _ navy
size _ 2.3.4.5











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塩縮加工リネンシャツ
color _ camel
size _ 2.3.4


一度、姿を消し、少し前に改めて登場したnavy

そして、2019AWシーズン初登場となるシーズナルカラーcamel


この2色。





生地の表情、仕立ての良さ、そして既製服とは思えない程の着心地はこのシャツというか山内ならでは。

最初はハリの強い、リネン50・コットン50の表地。

そして、肌へそっと寄り添い、抜群のタッチのキュプラ50・コットン50の裏地。



それを丁寧な縫製で、しかも総裏地で仕上げるから圧巻。




僕が山内というブランドを知る最初の最初のきっかけになったのもこのシャツ。

今とは少しパターンが異なるんですけど、ものすごく着てたんですよ。

このシャツの初期のものを。

初めて山内さんに会ったときにも着てましたね。


そしたら、あまりにも着まくって、全然違う表情になってたから山内さんが驚いてたのを今でも思い出す。


今も現役だし、もう何回洗濯したかも見当がつかないですね。


余裕で350回とかは洗濯機にINしてるんじゃないかな。



でも、それでもダメにならないのがこのシャツのすごいところ。


最初は、塩縮加工ならではのシワ感と丁寧な仕立てとピンと整った静かな佇まいのシャツ。


それが着て洗う度に、もともとあった塩縮のシワに加わる洗濯でのシワ。

そして、表の生地と裏地との洗いによる縮率の差。


表の生地は限界まで縮んでいるからもう縮まない。

だけど、裏地には少し縮む余地があるから、裏地だけが縮むんですよ。

それにより、表地が浮き上がったような状態になり、かなり立体的なシワが刻まれる。


これは所有者のみが楽しめるもの。


着るほどに劣化とは程遠い素晴らしい変化をし、迫力を増すこのシャツ。


新品の状態も良いけど、着ていった3年後、5年後も良いシャツと呼べる。












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手作業による塩縮加工は一点ずつが少しずつ異なるシワの入り方を持つ。











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navyはボタンは黒蝶貝ですが、camelは少し珍しい。

シャツの色に合わせ、茶蝶貝という色のものを使用。

あまり目にすることがないものではあるけど、こういった珍しいものに触れることができるのも山内のブランドの特徴でもあると思う。











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それでいて、ボタンがしっかり立っている。

安心して着脱して。












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そして、シャツとは思えない、この仕立て。

総裏地。

肩、腕から袖口まで続くパイピング。

しかも二枚袖で、裏地もあってのパイピングだから、シャツという洋服の分野を超えてる。











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洋服としてのつくりの丁寧さは文句ないところだけど、何より、着たときですね。

羽衿のつかないものを取り扱いしているのですが、この独特な衿の形状とシャツ全体の形。

そして、和装に使われていたこともある加工だからか、すごく特異な佇まい。


僕は山内の洋服は本来は2がジャスト。

でも、これに関しては自分で着てるのは洗濯の縮みも考慮してサイズアップして3ですね。

ちなみに写真で着てるのは2。

そんなに大きくは縮まないんですけどね。

新品の状態のサイズ2でもそうなってるけど、少し手の甲に袖口がかかって、カフスのボタンを一つ開けるのが好きなんですよ。

そうすると甲に沿って外に広がるカフスの生地が最強なの。

サイズが3なら洗濯してもそれを永久的に楽しめる。

だからそういう着方をしてます。

まあ、これに関しては好き好きありますからね。





紹介前に既にサイズ欠けもしてるけど、是非袖を通してみてください。





それでは。












CASANOVA & Co.

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山内 2019Autumnシーズン始まる







三連休。





連日、県外の遠方からお越し下さる方もいます。





みなさん、ありがとうございます。




岡山の立地の良くないとこにあるけど。




大変ありがたい限りです。m(_ _)m




その分、良い洋服が目白押しなので、期待してご来店ください。










さて、


始まりました。






山内






秋冬シーズン。








既に他の取り扱い店舗では販売していると思うのですが、少し時を待ってた。






で、この三連休より始めます。







まずは、シャツとパンツ。





この2つ。






山内のシャツと言えば、あの超名作、塩縮加工のリネンシャツのイメージが強いかもしれない。






もちろん、今後その入荷もありますが、一足先に新たなものが。











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カシミアタッチ・スーピマコットンシャツ
color _ gray khaki
size _ 2.3.4


もう、既に名前からしておかしいことになってる

カシミアタッチ。

コットン100%でありながら。


使ってるのはスーピマコットン。


もはや、スーピマコットンという名前は聞き飽きたような人もいるんじゃないかと思う。

たくさんのブランド、メーカーにより使われることがあって、スーピマという品種に特別感を感じなくなってしまったのは仕方がないこと。



でもね、スーピマ、グレードがあるんですよ。

確か4段階だったか、5段階だったか。


一概にスーピマと言っても本物のありがたみのあるクオリティのものから、そうじゃないようなものまである。


現在はスーピマを使うことで謳い文句にしている低価格帯のものまであるぐらいですからね。

ピンキリなのは誰もが想像に易いんじゃないかな。





そして、この山内のスーピマコットン。


わざわざ、山内さんがスーピマコットンを使うくらいですからね。


期待していて。





現在手に入るスーピマコットンの品種で最もグレードの高いものを使ってる。





色が色な分、抑えられているけど、自然な光沢感と、圧倒的な肌へのタッチ。





柔らかく、滑らかで、通年着用するには抜群。











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カフスや細かなディテールなどはこれまでのシャツとは少し異なる。









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山内の誇るめちゃめちゃ細かな運針。

そして、スタンドカラー。











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サイジングは山内サイズとでも言えば伝わりますかね。

既にブランドのことをご存知の方は同じサイズ選びで良いと思いますよ。


細かいことなんだけど、シャツディテールの一つ、

前立て。


フロントのボタン留める部分ですね。

ここの部分が一般的なシャツよりも数ミリ狭く設定されている。

これも山内さんのバランスの一つ。

何気なく袖を通したときに感じてもらえる人もいるんじゃないかと思います。

是非、着てみたときに体感してみて。













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二重織りコットン・立体切り替えパンツ
color _ black
size _ 2


これは山内を代表するパンツ。

超絶的な立体切り替えを多用することで、立体的な構造となるパンツ。

山内のブランドを知る上では、そのつくりの複雑さ、手の入れようを感じてもらえるのにピッタリですね。

この写真を見ただけで分かると思うけど、コットン100%のブラックですが、少し白けたような色合い。

そして、非常に深い生地の表情。

表層的なフラットなものではなく、凹凸や皺、生地だけでも感じる立体感。


二重織りの生地なんだけど、一層目と二層目の生地の組織を変えて織り上げてる。

それを高温にダイビングさせることで、縮みの差が生まれる。

そしてそして完成される、このあり得ないような生地の表情。


ハリも感じるし、見た目ではバキバキしたような硬さもあるんだけど、奥から感じる柔らかさと弾力。

ウルトラ良い生地。

はっきり言って。
















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フロントも切り替えが多用されてるんだけど、このパンツを見る上では完全にバック。

何段階もの生地で積み上げられたお尻周りからウエスト。

あと、見ることは滅多にないと思うんだけど、山内のベルトループ。

これもエゲつないから。

日本のコレクションブランドの中ではNo.1につくりの丁寧なベルトループなんじゃないかな。

そう思ってる。

ベルトループとか着ちゃうとほぼ分かりませんけどね。

でも、ものすごい手が入ってるし、それを感じてもらえる部分じゃないかと思いますよ。

そういった細かいところの丁寧さは絶対に洋服として形になったときに反映されるから。

もちろん、ボタンも本水牛。手付け。










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この写真は穿くと膝ウラにくる部分です。

この立体切り替えパンツの立体感をふんだんに感じてもらえるとこがここ。

ウルトラフィット。

4枚の生地で構成されている部分ですね。

4枚の生地が集まってるから、っていうことはそれを縫ってるから、山内の縫製の目を見張るような美しさを集中的にアイキャッチできるところ。

写真じゃほぼ伝わんないと思うんで、実物を舐めるように見てみてください。

それにお付き合いさせて頂きますんで。












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まあ、話すところはいくらでもあるんですけど、行き着くところ、このパンツ。

コットンだから通年着用しやすいし、スリムシルエットで、しかも丈夫な生地で硬さも少しあるんだけど、ハンパないくらい立体だから窮屈感はおろか、不快感は皆無。

それでいて、ビューリフォーなアウトラインを描く。

これに仕立ての良いシャツや、ジャケットなんか着ると良いんじゃないですかね。



このパンツとの付き合い方はそれぞれだと思うけど、僕は洗濯も推奨しますよ。

山内の丁寧な縫製だからこそ、耐久性はすごく高いし、もともとシワ感もあるんだけど、たくさん履いて、洗濯して生まれるここからのシワも楽しんでもらうのが一番良いと思う。


そのために成清さんが手をかけて縫い上げてくれてる。


ワイドパンツを探してるって人には全くフックしないパンツだと思うけど、通年穿けて、仕立ての良いパンツをって方にはアメージングなパンツじゃないでしょうかね。




サイズは2のみの展開ですが、是非手にとってみてください。






それでは。










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