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レザーアルチザンブランドCECCHI DE ROSSI 岡山のCASANOVA&Co.より







こんにちは。






本当は、昨日BLOGであげたかったのですが、できなかったので、





今日、




ご紹介します。






今シーズンから取り扱いのブランドです。





世界的にレザーと言えば、イタリア。



そのイタリアの中でも異質なレザーブランド。



まさにレザーアルチザンというのがふさわしいでしょう。




CECCHI DE ROSSI (チェッキ デ ロッシ)



デザイナーは「トマソ チェッキデロッシ」


イタリアのペーシャという山深い場所に位置するアトリエ



洋服がお好きな方ならご存知のイタリアの超有名レザータンナーも近年までペーシャに構えていたそうなので、タンナー業界では知られた場所だそうです。




つまりはタンナーにはとても適した場所でつくられるCECCHI DE ROSSIのコレクションアイテム








まずは、ご覧ください。










IMG_1628.jpg

infinite grande
material/buffalo leather
color/black


一般的に使いやすい大きさのハンドバッグとなります。

使用されるのは荒々しさとエレガントさとを兼ね備えたバッファローレザー

バッファロー特有の非常に肉厚な革質となります。





革も革ですが、


このブランド、


その革の「染めの方法」、そして、このカバンの「成型の方法」の2つに非常に特徴があります。









IMG_1634.jpg

チェッキデロッシのコレクションアイテムは、全てワインで染色されています。

つまりは「ワイン染め」ということ。

これは、「ペレヴィーノトリートメント」と呼ばれる染色方法が用いられています。

しかも、驚きの国際特許を持っているそう。

CECCHI DE ROSSIだけができる技。




あと、この写真を見て頂けたらお気付きの方もいるかもしれませんが、

無縫製。

ステッチが表面に存在しません。


更に、わかりやすい写真を。







IMG_1632.jpg

無縫製。

更には、ステッチなど一切存在しないのにも関わらず、角の部分が綺麗にカーブしています。

これもまた、「モールド」と言われる成型技術。

鞣した革を水で柔らかくし、靴と同じように木型を用いて、何度も手作業で押し当てて丸めていく、かなり大変な手仕事。


途轍もない労力がかかる作業。


このモールドを用いて、成型していく技術もこのブランドを象徴するところ。


ただ、無縫製ではありますが、一枚革というわけではありません。

薄く、線のようなものが入っているのが分かりますかね?

これもヤバい技術なので、そこは店頭にてお話させてください。


今日は、「ワイン染めのペレヴィーノトリートメント」と「モールドによる成型」についてフォーカスしますんで。




さて、先程、革を水で濡らして柔らかくした後に木型に押し当てて形をつくるとお話をさせて頂けましたが、


革の原理をお分かりの方は、既にお気づきのことでしょう。


そう。



鞣した革を水で濡らすと、せっかくの革の鞣しの成分が飛んでしまう。

いくら上質な革を使用しようともダメになってしまうのです。

しかし、チェッキデロッシはどうするのか。


カバンを成型後に、手作業にて染色を行います。

その染色に使うのが先程お話した、「ワイン」

ワイナリーを背景に持つデザイナーですからね。

他の国の他のブランドではできないことでしょう。

すぐそこにワインがあるからできちゃう。


ワインと植物とを混ぜて染料をつくり、染めていくのですが、ワインを使ってることが結果的に色をつけるだけではない効果が生まれます。

それは、ワインに含まれる成分「タンニン」

革は、天然のものを使って鞣されるときには、「タンニン」という成分が使われます。

ベジタブルタンニンナメシとかって言うじゃないですか。

それです。

だから、水を使ってこのカバンのカタチにつくった後でも、バッファローレザーの質感は損なわれることはないのです。


ちなみに、このバッファローレザーもイタリア特有のバケッタのバッファローレザー。

新品の状態でもツヤはありますが、長年使うと凄まじい雰囲気に変化していくことでしょう。










IMG_1638.jpg

あと、こういったブランドには珍しく内側も案外使いやすいようになっています。

センターにジップポケットがあり、内張りもしっかりしてる。

この内張りの生地も良い質感。

表記はないので、正確なことは分かりませんが、多分リネン入ってる。

ちょっとリネン特有のシャリ感があり、強度を考えても充分スペックの高い仕上がりでしょう。

裏のライニングさえもアルチザンブランド好きの方には大好物のものですね。









IMG_1636.jpg

表面には随所に染めムラが見られます。

長年、革に関わってきたデザイナーだからこその仕上げ方。

イタリアブランドらしいレザーアイテム。

あと、写真撮るの忘れましたが、バッファローの傷なんかも存分に見られます。

この革の持つポテンシャルを楽しんでください。

新品の状態でも素晴らしい雰囲気を放つカバンですが、使っていくと特有の変化が見られるでしょう。

正直、ここまでくると好きな人は限られると思います。


カバンって世の中に無数にありますからね。

なにもこれじゃなくても良いよって人は大勢いる。



ただ、これを「ただ持つ」ことによって格段に見え方は変わるでしょう。

嗜好品ですね。

そして、その人がどのような服を着ているのかということによって、よりスタイリングの説得力が高まっていく。


まあ、こういった領域を知ってしまった人はもう後戻りができませんが。


でも、取り入れたときのスタイリングの見え方は保証しますよ。







IMG_1629.jpg

バッファローレザーの重厚さがありながらも信じられないようなみずみずしいツヤ感。

しかしそのいかにもな上質さから隠しきれない野性味。

ワイルドレザーならではですね。

そこに掛け合わされた、アルチザンブランドならではのものづくり。


CECCHI DE ROSSIのバッグ

写真でもヤバそうな感じ見て頂けると思いますが、実物はえげつないので、コレクター気質の方は是非。












それでは。











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