こんばんは。
12月も後半なので、少しずつ19SSが始まってきました。
そんな中、今シーズンより取り扱いの新ブランドがデリバリー。
とても楽しみにしていたブランド。
Araki Yuu実はね、いつか取り扱いをしたいなって思っていたブランドが2つあったんですよ。
これまで。
それが今シーズン、縁あって、2つとも取り扱いが決まりました。
そう。
その一つ。
Araki Yuu。
このブランドのものづくりもすんごい。
やっぱり、取り扱うにあたってはそのブランドの唯一性ってすごく大事に思うんです。
オリジナリティーとやっていることの。
それがこのブランドは凄まじいんです。
当店で取り扱いをしている、「山内」の山内さんとも似ているようで似ていない。
そもそも、今のファッションブランドの謳い文句の一つとして、ハンドメイドでつくってます。とかデザイナーがデザインから全部やってます。みたいなのって、まあまあどこかで聞いたことがあるフレーズじゃないですか。
それってもう聞き飽きたし、実際本当にそうやってるブランドって、ほんっっと少ないんですよ。
仮にやってたとしても違うんですよね。洋服として。
第一、そういうブランドって洋服としてのクオリティが低かったりする。実際。
完成したときの見た目とそこに行きつくまでのプロセス。
その部分はとても大事なことなんです。
ここまでの洋服の領域にくると。
見た目だけではない。
どのようにしてそうなっているのか。
このブランドの洋服は細かいところまで見て。
ビックリすることがたくさんあるので。
そういったディテールの集合体。
そして、着ることによって、洗うことによってまるでアンティークの風貌に様変わりしていく姿。
普通の洋服にはもう戻れないですよ。
ここまで来ると。

Araki Yuuの洋服のボタンは、全て真鍮のボタンがつく。
それも全部、デザイナーが削り出した真鍮。
だから、個体のカタチが同じではないんですよ。

これは、真鍮にブラックコーティングを施したボタン。
コレクションによっては真鍮にコーティングのありなしを選べるんですよ。
今回は塗ってもらいました。
もちろん、着ることにより少しずつ剥がれてきます。
そして、もとの真鍮がむき出しになってくる。

そして、更にイッてるのがここ。
ボタンホール。
これね。
綺麗なボタンホールなんですよ。
でもね、
裏から見ると、、

分かりますかね。
ハンド。
このブランド、ボタンホールさえもミシンを使わないんですよ。
手で穴を開けて、手でかがる。
久しぶりに見ましたね。
こういうことやってるブランド。
これは滅多にないディテール。
全てのボタンホールがこの仕様。
時折、アンティークの洋服では見ることがあるんですけどね。
オートクチュールの世界。

また、全ての洋服に共通するのがここ。
混率の上に記載された4桁の数字分かりますかね。
この写真で言うと、1586。
これね、
何の数字かというと、デザイナーがブランドを始めて縫ったのが何着目かっていうことが分かるように、全てにシリアルナンバーが入ってるんですよ。
そう。
Araki Yuuはコレクション、全ての洋服をデザイナー自身が一人で縫っている。
山内さんでもコレクション全部は縫わないんですよ。
だからね、Araki Yuuはオーダーのときにマキシマムが存在する。
普通は、ブランドにオーダーをするときにミニマムっていうのがあったりするんですけど、このブランドは違うんです。
ここまでの数量しかつくれませんよっていうのがあるブランド。
フツウと逆。
それだけ、デザイナーが自分で縫うということを貫いているんです。
自身で完結させている。
しかもめちゃめちゃ縫製きれいなんで。
そこはご自身の目でお確かめください。
あと、
付属するタグも。

品番、混率、カラーだけではなく、販売店舗名、更にはこのシーズンに同じものを何着つくり、世界で何着展開されているのかが分かるようになっています。
特別感ありますよね。
それだけでも見てみたくなりますよね。
ここまででも、Araki Yuuがどのようなブランドなのかということや、そのオリジナリティーが大体わかってもらえたんじゃないでしょうかね。
ファーストデリバリーでは、2種類。
atelier coat with half lining
material/linen 100%
color/black
button/brass (black coating)
size/1Araki Yuuのブランドのコートで代表するモデル。
アトリエコート。
生地は、ブラックリネン。
日本で製織された40番手のリネンポプリン生地となります。
経糸、緯糸ともに40番手となり少し厚みは感じるんですけど、シャツにも使われることがある生地。
重厚感はあるんですけど、着ると軽快。




スタンドしたような襟。
付属するタグまでも全て手付け。
裏地はブラウンのコットンです。
ハーフライニング仕様にしてもらっています。
裏側までも美しいのは当店でセレクトする洋服では重要なポイントです。

アトリエでデザイナーが最後に洗いをかけているので、リネンならではの深い表情が出ています。

袖丈は気持ち長めの設定。
だから袖を捲って着れるようにこのアンティーク感がムンムンするストライプ生地が配置されています。
そうそう。
Araki Yuuの洋服なんですけど、ケア方法は僕は水洗いを推奨します。
付属する紙のタグにもドライクリーニングか手洗いかって書いてるんですけど、たくさんダイブさせてあげて。水の中に。
洗って洗って、着て。
もう既に洗いがかけられてるっていうのもそうだけど、やっぱり、着て、洗うことでの洋服の変化ってすごく良いものだと思うんですよ。
表面的じゃないっていうか。
着るんだから、それに伴って変化するのが当たり前じゃないですか。服って。
それを着て一日中、じっとしてるわけじゃないし。
しかも、最初の段階で気に入って着て、洗いたくなったら洗って、着ているうちに、気付いたら凄まじい雰囲気を放つ服になってたら楽しいじゃないですか。
そうなったら手放せないと思うんですよね。
でも、今って最初のデザインの完成度を重視した服って多いんじゃないかと思う。
それはハイプライスの洋服でも言える。
そんなの表面的すぎるなって思うんですよね。
最近。
より一層ね。
そういうふうに感じる出来事があったんだけど。
まあ、話が逸れそうなので、ここまでにしますが。
Araki Yuuの服は既に新品の段階でも、ただならぬ雰囲気を放ってる。
でも、それでもなお、新品の硬さってあるんですよね。
そこから脱出するには、もう着て洗うしかないの。
だから、とにかくそうしてあげて。
そしたら、気付いた頃には他のどんなブランドの服とも違うオーラが出るので。




まあ、まだまだここから伸びしろしか感じないコートですね。
この状態でも凄まじいディテールだらけなんだけど。
ここまでのつくり込みですからね。
これだけ手がかけられたコート。
着て洗ってデロンデロンにしてあげて。
リネンならでは。
そして、
同じ生地でもう一つ。
4B jerkin jacket
material/linen 100%
color/black
button/brass (black coating)
size/1.2これはブランドの代名詞、ジャーキンジャケット。
これはブランドを知ってる人は真っ先に思いつくんじゃないかな。
僕も初めて目にしたアラキユウの服は、このジャーキンでしたね。

テーラードとワークな雰囲気をも感じるジャケットです。

袖口もブラックコーティングのブラスにハンドのボタンホール。



このジャケットも長年の着用のしがいがありますね。
これは、時にシャツ、時にGジャンのような使い方をしてあげてください。
変幻自在に対応してくれるから。
あと、Araki Yuuの洋服はヴィンテージウェアとも相性は抜群。
あとはヴィンテージではなくとも、同じように生地やつくりに強い個性のあるものとの組み合わせはすごく成立するでしょうね。





このジャーキンジャケットもアトリエコート同様にウォッシュがかけられているんだけど、やはり新品の硬さは少し感じますね。
生地が硬いってことじゃないですよ。
もう少し動きは欲しいからこれも着て洗うしかないですね。
ただ、こっちは見た目が見た目だから、洗濯機の中にダイブさせても辻褄が合うかもしれませんね。
デロンデロンになった生地に走るパッカリング。
これだけのブランドなので、そんな姿に変貌させるのもアリでしょう。
まあ、いろいろ書きましたがやはり実物を見ていただいて話をさせて頂くのが一番です。
岡山はもちろん、中国・四国地方ではまず見ることができなかったブランドなので、是非袖を通してみてください。
あと、
Araki Yuuですが、洋服一着一着に、

こんなガーメントケースが付属しますので、こちらに入れてお渡しさせて頂きますね。
そうそう。
あと、Araki Yuuですが、オンラインショップでの販売はできないので、もし何か気になることがあったら電話でもメールでもしてください。
出来る限りしっかりとお伝えしたいと思いますので、お気軽に。
それでは。
CASANOVA & Co. INSTAGRAMhttps://www.instagram.com/casanova_and_co/
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