こんばんは。
今日は、服ではないものを。
新しいのか古いのか。
このブランドより届きました。
ED ROBERT JUDSON βより
当店でも特に財布をメインで取り扱いをしているブランドですね。
天然素材である革を超アナログで、ウルトラナチュラルに鞣した革を使う。
しかし、そこだけで満足せず、そのレザーを使い、人工的な金属パーツと組み合わせる。
それにより見たこともないもの、他のブランドではつくり出せないプロダクトを生み出しているブランドです。
デザイナーの江崎さんの人柄というか、デザイナー自身がすごくものに現れていると思う。
いわゆる、その人にしかつくれないものってこういうもののことを言うんですよね。
それは、他と違うから前衛的で奇抜とかいうんじゃないですよ。
すんなりと使うことができるんですけど、使っていて圧倒的な特別感がある。
やはり、良いものをつかっているし、それを細かく丁寧に、つくりあげているから。
まあ、いざ使ってみると使うのに不便に感じるところもあるんだけど。
でも、僕はそれが「良い」と捉えている。
そして、本来財布や革小物というジャンルはあまりコレクション性が高くないもの、ずっと同じものを安定してつくり続ける分野というイメージがあると思う。
同じものを色違いのレザーでつくるくらいじゃないですかね。
他のブランドでは。
もう大体想像つくだろうけど、江崎さん、
全く見たこともないものをつくりました。
それが、
これ。

グレー。
この表面の凹凸。
そして、楕円形。
展示会で初めて見たときに思わず笑っちゃいましたね。
なんじゃこれって感じで。
これ石ですか?って。
まあ、展示会と言っても毎回行くのは、決まってアトリエなんですけどね。
少し変わった場所にあって、もう江崎さんに用事がなければ人生で行くことはないだろうって場所にあるんですよ。
そこで初めて見た。
これがED ROBERT JUDSON βで生まれた新シリーズ。
このシリーズは、「デザイン」の過去を表現し、ヒトの記憶を呼び起こさせるものだそう。
もっと詳しく言うと、学術的には約250万年前。
動物を仕留め、木の皮を剥ぎ、加工するためにヒトが手にした最初の道具が「石器」と言われているですって。
それが、デザインの起源となり、長い人類史のなかで、徐々に人の心に作用するものとして、さまざまな表現が生まれたんだそうです。
デザインは、石器に始まり、その行く末を考えたプロダクトシリーズ。
それが、これ。
これはヒトの歴史や記憶を呼び覚まし、人の感性をもくすぐるものだという。
なんて、コンセプチュアル。
しかし、これ、すごく珍しい革を使用している。
エレファントレザー。
そう。
象。
特有の皺とそしてボツボツとした突起が縦横無尽に広がっている。
これは象ならでは。
他の革では全く感じられない。
実際触ったことのある人、見たことがある人もそう多くない代物だと思う。
それもそのはず。
ワシントン条約だったっけな?
そういった決め事で決まってるんですよ。
使える量とか。
希少革であることは余裕で分かって頂けると思う。
普通であれば、象革を使っているからそれを全面に推し出して、そこを一番に売りにすると思う。
象の革が最も引き立つようにつくると思う。
いや、これは象の質感が最も活かされているのだろうか。

石器。
石。
ちなみにカラーネームはSTONE。
そのままだ。
これは財布なのだが、このような財布は誰もに選ばれるようなものではないのは分かっている。
でも、僕は見た瞬間に取り扱いを決めた。
なぜなら、最初にも言ったが、デザイナーの江崎さんにしかつくることができないものだし、江崎さんだからこれがカタチにできたんだと思う。
その人だけのオリジナリティー。
それこそクリエイションだと思う。
岡山県の決して立地の良くない場所で取り扱いをしているし、わざわざそんな場所まで足を運んでもらうからには、頻繁に目にするものではなく、お越し頂いて何かを発見していただけたらとても嬉しく思う。
この財布はまさにその象徴。
岡山県内で例えると、イオンや岡山一番街とかでは絶対に同じものはないし、類似品も存在しないと思う。
人生で多分何度も財布を買い替えるときは訪れると思う。
その一回がこれだととてもユニークな時間を過ごせるのではないだろうか。
そして、どなたかこのデザイナーがつくる、この財布を気に入って頂けたら本当に嬉しい。
そう思って取り扱いをしている。
とは言っても見た目は特徴的だが、

中身ウルトラ使いやすい。
カードの収納能力は高いし、お札も曲げずに入れられる。
そして、コインポケットもファスナーを開くとひし形に開きとても見やすいのだ。
しかも、カタチがカタチの楕円形だからラウンドファスナー部分が非常に滑らかな動きをする。
実は理に適っていると思う。

更にED ROBERT JUDSONのベータラインの特徴。
ラウンドファスナーが見えていない。
務歯隠し(むしかくし)。
これは相当な技術を要する。
日本に存在するブランドの財布で同じようになっているものはまずないと思う。

このSTONEシリーズ、最初は平面的だが中身を収納すると少し膨らんでより一層、石感が増す。
良いでしょ。
この象革の質感を思う存分楽しんで頂きたいと思うし、象独特の経年変化も楽しんでみて。
そして、石、石って言ってるから重そうなイメージだと思いますが、ビックリするくらい軽いから。
是非手に取ってみて。
ちなみに、このシリーズ今月末か来月頭にもう少しコンパクトなモデルも到着予定です。
それも首を長くして楽しみにしていて。
それでは。
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