デニムというものは大きく分けると2種類存在すると思う。
現代の技術を使って、色合いや柔らかさ、そして加工を施すことによってのある種アート的なデニムの表情を出すもの。
もう一つは、ヴィンテージをルーツとするデニム。
そもそも、生地の完成度という部分だけを見ると、当たり前だけど、現代につくられたデニム生地のほうが圧倒的に高い。
製作ロット毎のブレも少ないし、完成した生地は、きめ細かく、どことなく品を感じたりするものもある。
でもやはり、洋服においては最新のものが最も良いとは限らない。
珍しいですよね。
スマホや家電などの機器はどんどん改良されて、快適になり、技術革新が進んでいくのが良いとされているのに対し、洋服はアナログ感満載のもののほうが良いと感じる人も多いんじゃないかな。
昔の至らなかった技術で生まれた歪みや甘さが独特な表情を覗かせて、今でもそれが良いものとされる。
いろんな考え方があるとは思うが、ヴィンテージを頂点とするデニム分野だと加工しているものになるとそれだけで敬遠する人は多いと思う。
それはやはり本物のヴィンテージは着用し、長年の年月を経てその個性が浮き彫りになってくるものだからではないでしょうか。
極端な人だと、加工=偽物と感じるような人もいると思う。
でも、これなら話は別じゃないかな。
目を疑うような仕上がり。
cantate
Distressed T-Back Jacket
color/INDIGO
size/48cantateのデニムジャケット。
これには物語が設定されている。
本物のVINTAGE DENIM JACKET、しかも、リーバイスの1stさながらのストーリー。
ある太った若い青年がいた。
その青年が炭鉱で働き出し、炭鉱での着用によるデニムジャケットの物語。
過酷な炭鉱での労働。
丈夫な作業着として新調し、青年は着用を続けていた。
初めは太っていた青年が汗水垂らすような、ハードな労働でどんどん痩せ細っていき、ブカブカのサイズ感になっていくデニムジャケット。
それでもなお、シンチバックを絞り、作業着としての着用を続けていった結果、数年後に生まれた見事なアタリ。
それが刻まれたデニムジャケット。


圧倒的な迫力。
ヴィンテージの1stが分かる方なら、よりこの迫力は感じて頂けると思う。

そして、このデニムジャケットの中核を担う、背中のアタリ。
普通はこういった斜めの線のアタリは出ないじゃないですか。
明らかなる不自然なアタリ。
これは、オーバー過ぎるサイズでシンチバックを絞れるだけ絞って着用をしたから生まれたもの。

これまで、ヴィンテージのGジャンや加工物を見たことのある人なら感じてもらえるクオリティ。
まさに職人芸の賜物。
この加工は全て手作業。
当たり前ですね。
大きなドラムでガンガン回して量産品のように加工を施してもこうはなりません。
手に薬品をつけて擦っていく。
しかも、実物見たらわかるんだけど、アタリの線も見事に馴染んでるのよ。
どのくらいの強さでどのくらいの線で擦るのか、長年の経験がないと無理ですよ。これは。


まあ、プライスも迫力あるんですけど、1stを買うよりはだいぶマシですよ。
ヴィンテージ買ったっていくら状態の良いものでも、やっぱり気を使って着なきゃいけないじゃないですか。
いつ破れちゃうか分からないし。
それを考えるとこっちじゃないかな。

サイズは48の一番大きなサイズのみでの展開です。
だいたい170cmくらいなんだけど、袖をロールしてます。
理由は設定されたストーリーから。
痩せ細って大きいサイズになってしまったGジャンなのにピッチピチで着るより、オーバーに着る方が正しいじゃないですか。
でもね、そう思ってたんですよ。
最初は。
ただ、セカンドオーナーってことにすれば良いんじゃないかと。
だから、ジャストサイズで着てもらうのも全然オッケーだと思う。
小柄な方だけでなく、ドンピシャリで着用頂ける方にもオススメしますね。



まだ新品の状態だから、あれだけど、着ていって体のクセとか皺とかついてきたら、より深みが出てくるんじゃないでしょうか。
リジッドからここまで着るのってはっきり言って無理だから、潔く、本物の加工に頼りましょう。
お好きな方は是非一度見てみてください。
驚いてもらえると思いますよ。
それでは。
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