先日お知らせしましたが、20日(土)より開催します。
PETROSOLAUM
SHOES ORDER EVENT
2019.4.20(Sat) >>> 2019.4.29(Mon)シューズのオーダーということですので、先にお知らせしておきますと、
メンズで16種類のモデル
レディースで7種類のモデルから選んで頂きたいと思っています。
モデルとはカタチのことなので、それだけのバリエーションがあるのですが、そこから更に使用するレザーの種類やその色、そして製法なんかも選ぶとなるとかなりの種類ということになりますね。
せっかくなので、いろいろと見て頂いてご検討ください。
選び方としては、見た目のデザインで選んでもらうのがまずは良いと思います。
そこから、候補を絞って使えるレザーやできる製法などがありますので、更に細かくチョイスして頂くのがベストですね。
あと、先日もお知らせしていたように20日(土)はデザイナーが終日在店してくれる予定ですので、楽しみにしていてください。
今日はそのオーダーイベントに前もって少しフォーカスしてご紹介しますね。
モデルには合う合わないや好き嫌いがあると思うので、レザーと製法について。
レザーはいろいろと選べるのですが、その中でも特殊なものがいくつかあります。
Cordvan Butt
コードヴァンバット
これは、すごくPETROSOLAUMを象徴するレザーの一つだと思う。
コードヴァンって聞くじゃないですか。
キングオブレザーとか言われたりするし。
そのコードヴァンなんですけど、そのコードヴァンじゃないんですよ。
好き好きは分かれると思いますが、靴にすると抜群の雰囲気なんですよ。
これはこの革ならではじゃないかな。
しかもそれを一足で継ぎ目を設けずに形作ったりするので、すごく特徴的。

トゥ部分にやってくるのはコードヴァン。
でも、比較的マットな質感ですね。
いわゆるあのツヤっぽい感じじゃないんですよ。
最初はですけどね。

ちなみにこれは製法はノルヴェジェーゼ。
ドレスシューズに使われるような製法ですね。
トゥにはコードヴァンが配置されてるから、まさにドレス仕様といった感じですかね。
まあ、色が色なんで全くドレス感はないですが。

これがヒール部分。
全然革質が違うの分かりますかね。
スウェード状に毛が立ってるんですよ。
もちろん別の革を継いでるとかではありません。
一枚目の写真で見て頂けると思いますが、これは外側は継ぎ目のない一枚革仕様です。
つまり、同じ革でグラデーションのように質感が変わってくるって言うと分かりやすいと思います。

色にもよるんですが、一足でこれだけコントラストが生まれる。
決してクリーンなシューズではないけど、独特な強い雰囲気を放つシューズですね。
ちなみにこれはグレー。
珍しいでしょ。

こちらも同じコードヴァンバットです。
カラーはナチュラル。
色が薄い色になればなるほど、個体が持つ特徴が明らかになります。
色のムラ感とかシワ感が一足ずつ全然違ってくる。
いわゆる個体差っていうものですが、それを楽しんで頂ける方、偶然性に期待できる方にはすごく良い革なんじゃないかと思います。
あからさまに他の革とは違うから。

ヒールのスウェード。

最初はへぇ~って感じだと思いますが、すごく変わってきますよ。
さすが馬。
特にこのナチュラルカラーの変貌ぶりったら途轍もないでしょうね。
履く人によるけど、エゲつないぐらい変わってくると思いますよ。
色はもちろん焼けてくるし、艶は出てくるし、本当は良くないけど雨とかに打たれようもんなら、赤黒い塊のようになっていくんじゃないかな。
それだけ変貌の度合はどこまでも行くのがこのナチュラル。
あと、この写真撮ってるのはサンプルなんですけど、ちなみにこれは次の秋冬用に僕も一足先にオーダーしてます。
なぜなら、このモデルのコードヴァンバットのナチュラルは激ヤバだから。
モデルとつくりとコードヴァンバットとの組み合わせが半端ない。
今後のことを考えてだけど。
最強。
最高。
まあ、そこは店頭で話させてください。
興味を持って頂ける方は。

ちなみにブラックはこれ。
そして、こちらも僕の私物です。
かなりの頻度で履いてますね。
お店に来て頂ける方は何回も見たことあると思う。
かなりツヤが出てますよね。
トゥ部分のツヤとかまさにコードヴァンならでは。
皺の入り方も。
でも、今はときどき磨いてるんで艶が出てますが、最初はかなりマットだったんですよ。
古着屋で見つけた磨かれてないけど、状態の良いミリタリーシューズみたいな。
もちろん良い意味で。
だけど、そこはホースレザーでしたね。
鞣し方もあるんだろうけど、だんだんと出てきたんですよね。
だから、履くのがホントに楽しい靴ですね。
まあ、最初の履き心地は地獄の痛みでしたけど。
乗り越えれば極上なので。
良い靴あるあるですね。



スウェード部分までツヤが出てきたから驚き。


コードヴァンバットの良さは、一般的なコードヴァンに比べて神経質に付き合わなくても良いところもありますかね。
雨とかコードヴァン終わるじゃないですか。
もうご臨終になっちゃう。
でも、これは比較的気にならないんですよね。
何故ならそれを打ち消すくらいの雰囲気の強さを持ち合わせてるので。
だから、コードヴァンよりも野性味が出て、気兼ねない履き方ができると思います。
もちろん綺麗に履きたい人はそれはそれですごく良いですよ。
所有者の方の好きに味付けしやすい革とでも言いますか。
オリジナルシューズ感は強く出せますよ。
あとはダークブラウンも選べますのでご参考までに。
是非店頭で見てみてください。
そして、

製法について。
今回は基本的にメンズのものに関しては、製法が選べます。
多くはマッケイとハンドソーンが中心。
あとはものにもよるんですが、ノルウィージャンやノルベジェーゼなど。
グッドイヤーはありません。
なぜなら、ハンドソーンだから。
ハンドソーンウェルテッド製法。
今は既成靴ではほとんど見ないんじゃないでしょうか。
もちろん全くないわけではないけど、ほんと稀。
PETROSOLAUMはハンドソーンも行うブランド。
通常当店で取り扱っているものはマッケイとなります。
それで充分なんですけどね。
マッケイの良さはあるし、本当に長く履ける。
でも、今回は滅多にできない機会だし、初めてのイベントでもあります。
だから、せっかくならPETROSOLAUMらしさを知って頂きたいと思うので、製法にも注目してもらいたいと思います。
やはりハンドソーンなので、スッキリ感はマッケイの方があります。
コバがどうしても張り出してしまいますので。
しかしながら、やはり良い具合での重厚さは出ますね。
あと、圧倒的な高級感。
グッドイヤーウェルトという量産に向いた、機械式の製法は知ってる人は多いんじゃないかと思います。
あれだとどうしても違ってくるんですよね。
ワークシューズが欲しいんじゃないんだから。
漂ってる空気は全く別次元ですね。
ハンドソーンの九分仕立てという手法をとっているのですが、足に馴染むってこういうこと。
複雑なつくりなのにも関わらず、返りの良さや馴染みの良さはハンドソーンならでは。
機械では出せない、人の手の甘さは絶対に変わってくる。
甘さって怠惰とか惰性でとか、楽してるみたいなことじゃないですよ。
マシンはどうしてもガッチリ行き過ぎちゃう部分が出てくるんですよ。
でも、それが人の手だと考えて縫うことができるじゃないですか。
ここは強めにとか、ここは甘くとか。
そういうところって靴に限らず、服でも重要で。
それが着心地、履き心地に大きな影響を与えてくるんですよね。
特にここまでの靴のレベルになってくると。
だから、そういったところにまで時間を割いて見て欲しいと思っています。
サンプルを準備したりしてますので、違いを感じてみてください。
それでは、土曜日はデザイナーとともにお待ちしてます。
CASANOVA & Co.
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